ヒョウモントカゲモドキ
別 名
レオパードゲッコウ
学 名
Eublepharis macularius
分 布
イラン東部、アフガニスタン南西部
パキスタン、インド北西部
全 長
18〜25cm
食 性
昆虫類
生息環境
荒れ地、ステップ

 


解説

 西アジアから中近東に分布する地上性ヤモリ。
 1頭の雄と複数の雌でハーレムを形成する。地域により体色などに差がある。
 1シーズンに、約2個ずつ1〜5回産卵する。孵卵時の温度により雌雄が決定する。
私的見解

 ペット用ヤモリとして非常に人気があり、毎年コンスタントに各カラーバリエーションが輸入されてきます。また、最近では国内の繁殖個体も数多く出回っています。その他、原産地からの野生捕獲個体も輸入されてきます。それらは、「アフガン」「モンタナ」などの亜種名で分けられていますが、根本的に亜種分割をすべきかは異論があるため、ここではそれらは1地域バリエーションとして扱うことにします。
 明るい性格であまり物怖じせず、大変飼育しやすい種です。
 本種は、ヤモリ類はおろか、ヘビを含む全有鱗目の中で最も飼育法の情報が多い種です。飼育者により様々なやり方があると思いますが、ここでは基本的な飼育方法を紹介します。
 地上性のヤモリですので、ケージは背の低いもので大丈夫です。床材は、砂系が一般的ですが、キッチンペーパーなどの紙でも飼育には全く支障はありません。温度は室温に任せてかまいませんが、秋口から翌春まで冬眠をさせないのであればシートヒーターやナイトライトを設置し、20度を下回らないようにします。隠れ家として、植木鉢や市販のシェルター、空き箱などを入れます。水入れは小さなものを常設するか、壁際にスプレーすることで補います。
 雄同士は激しく闘争するので、同居には注意します。逆に、雌同士でのトラブルは少ないので雄1匹につき複数の雌で飼育できます。
 餌は各サイズのコオロギに栄養剤をまぶしたものの他、シルクワームやピンクマウス(成体に)も良い餌です。ただし、シルクワームやピンクマウスは個体によっては嫌うものもいます。栄養剤を与え、野菜やフードを与えたコオロギのみでも飼育・繁殖は可能です。
 爬虫類の繁殖といえば本種が連想されるほど、繁殖は容易です。成熟したペアを同居させておくだけでも雌は妊娠しますが、より確実にするなら冬季に2ヶ月前後休眠させると良いでしょう。その場合は冬眠2週間前くらいから徐々に気温を下げ、18度を下回ったくらいで餌をとらなくなりますのでそのまま2ヶ月ほど冷暗所に置きます。冬(休)眠中は体色がくすみます。翌春頃、徐々に気温を上げていき、餌をしっかり食べさせてから雌雄を一緒のケージに入れます。たいていすぐに交尾します。
 雌は数週間で妊娠し、腹に卵が透けて見えるようになるため、判断は容易に付きます。産卵直前の雌は餌の食いが落ちます。バーミキュライトや水苔をしめらせたものをタッパーに詰め、産卵床とします。
 産卵後の雌はしっかり餌を食べさせてから次の産卵に臨ませてください。
 産み落とされた卵は湿らせたバーミキュライトなどを入れた容器に並べ、蓋をして28度〜30度程度をキープします。1月半〜2ヶ月程度で幼体が孵化します。
 とまあ駆け足で飼育方法を説明しましたが、あくまでこれは目安です。飼育者によって「これがベスト」という飼育法があるため、後は各人で工夫しましょう。情報は取捨選択することが大事です。このページを含めて、ネット上で入手できる飼育情報は(本種は)山ほどありますので、一人の飼育データを妄信することなく、比較して自分なりの飼育法を完成していきましょう。
 (しかし今回長いナ)