ベッコウムツアシガメ
別 名
インプレッサムツアシガメ
学 名
Manouria impresa
分 布
ミャンマーからマレーシア
カンボジア、中国南部
最大甲長
27cm
食 性
筍・木の芽などの植物、落果実
生息環境
高地の丘陵地、森林、山地など
備考
海外ファームにて撮影



解説

 同属のセマルムツアシガメに比べ、小型。甲は低く、鼈甲状の艶やかな色彩を持つ。頭部は大きく、個体によるが白っぽい色彩のものが多い。
 生息地は乾燥した所で、自然下では水中には入らないが、飼育下での湿度などの好条件は不明。夕暮れ時に最も活発に活動する。
私的見解

 輸入量は大変少なく、今では滅多に見ることはありません。
個体数の少なさもさることながら、飼育の非常に難しいカメで、最適な飼育条件はおろか、生かしておくのすら難しいというレベルなので、輸入してもロスになってしまうことも入荷が少ない理由の一つのようです。
 その名の通り鼈甲状の美しい甲を持ち、形も独特で大変魅力的なカメですが、飼育が殆ど不可能と言っても良い状況なのが残念です。
 勿論初めはどの種も飼育情報など無い状態から始まるのですが、この種に限ってはどう贔屓目に見ても飼育は難しいです。
 過去何度か飼育されている個体を見たことがありますが、餌を食べるのすら希といった感じでした。曰くキノコを専食しているとか、現地のナントカいう果実ならばよく食べるだとか、様々な情報が流れていますが、どれも確実とは言えません。現にキノコを与えても全く見向きもしなかったものが多いですし、かと思えば何故か生ハムだけは食べるという意味不明な偏食を示すものもいました。勿論栄養的に生ハムだけで生かせられるはずもなく、その個体も徐々に弱っていき死亡した模様です。推測としては餌の問題の他に高山性の生き物であるため、気圧の変化で低地に下ろされたときは既に弱っているのではないかと言うことも考えられます。もしそうであれば、深海魚を飼おうとするようなもので、明らかに個人のレベルで飼いきれるものではありませんね。
 闇雲に「野生動物はむやみに飼育してはいけない」などと学者先生のような物言いをするつもりはありませんが、どう手を尽くしたって飼育しようのない種もいるにはいると言うことです。今後画期的な本種の飼育法が発見されればまた紹介していきたいと思います。