ヒガンバナの発芽

昨年11月3日、種子ができないと聞いていた普通のヒガンバナに3個の種子が熟しているのを見つけました。(詳細はこちらにあります)大事な大事なヒガンバナの種子3個を1つずつ小さな鉢に蒔きました。
他の植物と同じように種子の2倍の深さに埋めたのですが、どういうわけか2日もすると種子は土の上に出てきてしまいました。数回埋め戻してみたのですがすぐに出てきます。もしかしたら埋められるのが嫌いなのかなぁ? とそのまま放置することにしました。自然の状態では地表に転がったままのはずだし・・・と自分に言い聞かせながら。でも冬の乾燥が怖かったので上から落ち葉をかぶせておきました。

水やりの加減が分からないので、ヒガンバナの実が育ちつつある時に、キツネノカミソリ(同じヒガンバナ科)の種子で練習しました。水を毎日与えていると種子が腐ってくるので、ヒガンバナは水遣りをせず雨だけに頼ることにしました。

一番大きかった種子


2005.4.16

同左アップ
1つが根のような物を出し始めているのに気がつきました。 黒い皮を破って伸びているうすーい緑がかった白い部分です。

2005.5.9

掘り出した様子
一番太ったところが空っぽになっていました。・・・がっかり!
ナメクジの仕業でしょうか。ヒガンバナは毒があるはず。食べてしまった誰かさんは無事だったのでしょうか。

念のため、大急ぎで根の染色体を調べていただきましたが、元気がなくなっていたので調べられませんでした。

2個めに大きかった種子


2005.6.12

2005.6.21
3日前から、埋めたはずの種子が土の中から顔を出していたのですが6月12日、発芽しているのに気がつきました。
日がたつにつれ種子は少しずつ土の上に顔を出してきました。

2005.7.17

同左アップ
種子から伸びている部分、その先の太くなっている部分がどんどん茶色っぽくなり心配していたのですが、芽みたいな物が伸びてきました。

2005.8.12

2005.8.24
8月中旬、芽みたいな物が枯れてきたように見えましたが、24日には小さな半透明の鱗茎状のものができていました。

2005.9.25

2005.10.6
あちらこちらでヒガンバナが咲き、鱗茎から小さな葉が顔を覗かせていますが、どうやら小さな鱗茎から葉芽らしいものが顔を出してきました。
10月に入りいかにも芽らしくなりました。でも鉢の向きをいくら変えても横向きのままのびています。

ヒガンバナは今まで元気そうだった部分が枯れてきかかる頃に、新しい段階に移るもののようです。あまり一喜一憂していると胃が痛くなります・・・

一番小さかった種子


2005.7.22

2005.8.24
今までよりも緑が濃いいかにも子葉らしいものがのびてきましたが、その他の部分は土の中で成長の様子はあまりよく見えません。

どうも、単子葉植物の種子からの発芽はドングリなどの双子葉植物とは様子がまったく違っているようです。
ヒガンバナの種子からの発芽についての記述はまだ見つけられずに居ますが、今まで見てきた様子から「植物用語事典」(清水建美著 八坂書房)にあるクロユリの様子に似ているように思えてきました。

もし、同じ様なことであるとすると・・・( )内は私の感想です。

この説明どおりだったら、1つ安心できることがあります。ヒガンバナの葉は冬にならないと出ないはずです。今頃芽が出てきて葉になったとしたらどうなるのだろうと、心配でした。もしかして花茎になってしまったらこんなに小さいのに花が咲いたらそれこそ命の危機です。一体、何を考えて今頃芽を出したのだろうと悩んでいました。
これから小さな小さな鱗茎を作るための前段階だとしたら、とても安心できるのです。

素人は、始めて見たものが何であるかも分からずおろおろしています。


「カネゴン先生の植物教室」の中にヒガンバナ科の花について詳しい説明があります。
「ヒガンバナ科」です。進化のことや、どうして種子がめったにできないのかなどがわかります。ぜひご覧ください。

(2005.4.17ー10.12)

ヒガンバナの種子   ヒガンバナの鱗茎   のこのこ このこ