足を何とかしたくてやはりブルゴスに戻ろうと思ったが朝が早すぎて何の連絡も取れない。ヒッチかなと思ったがやっと一台止まってくれた車は酔っ払っているような若い男たちが乗っていた。それで吹っ切れた。迷いを捨て歩いて先に進むことにした。
途中で追い越していったドイツ人が、靴のせいではないか?こんな道だからもっと深い紐の靴がいい。症状は炎症だから透明なゲルを塗ればすぐ良くなる、と教えてくれた。選んで選んで誤った靴の選択をしたというわけか。原因は何ヶ月か前に捻挫したせいではないか、とも思う。ホンタナスまで11km。ゆっくりゆっくりびっこをひきながら。
あの恋する二人に又出会った。赤く火照った顔 (日焼けもあるが) みっともないほど分別もなくしている時なんだろうね。人類はこうして絶えることなく・・・・
頭痛と寒気がしてたので宿についてすぐ寝た。いびきをかいて眠り込んだ。明り取りからの日差しが顔に差し込んで目が覚めた。古い建物の内部が斬新にリフォームされている。ゆったりとして居心地のいい部屋だ。お向かいのベッドにはいつの間にやら小さな犬を連れた腕に刺青のある大柄なお姉さんがいた。
この街に薬屋はない、医者はいない、この宿には薬箱もない・・・明日は日曜日だ。
カナリア諸島から来ている若い男の子が封も切ってない新しい薬を私に使え、と貸してくれた。ホスピタレーラのお姉さんが冷凍したアイスノンを貸してくれた。冷やすといいと。
カフェにクリスティーヌがいた。またビールを飲んでいる。ポーランドから来た太った若いお兄さんはパンプローナから歩き始め、一日50kmとか歩いて、足が豆だらけでもう歩けないんだって。くたばったクリスティーヌ、エリカ、豆のお兄さんと私で明日はタクシーを頼むことにした。
目の前をマラソン選手のような人が駆け抜け、報道の車がついていった。カミーノを何日かで駆け抜けるという試みで何かのチャリティーでもある、とかいう話だった。
昔の巡礼が歩いたように歩きたいからと、そのような衣装やら何やら一年間準備してきたというドイツの女の子がいた。真っ赤なフリースのマントだ。天使のついた杖とかちょっとやりすぎみたい。彼女はヴェジタリアンだから肉の入ってないサンドイッチが欲しい、と言ってるのだけどスペイン語が分からなくてカフェのカウンターで困っていた。ノブヨさんその位はごまかして言えるのでお助け。トルティーヤのボッカディーリョで私も腹ごしらえ。