ほとんど薄暗いうちに歩き出す。街は宴の後の掃除の最中だった。消防ホースの水でごみを一気に流していた。街を抜けると山道になった。
いつも歩き出してからまもなく日の出となる。地平線の向こうから、山のあなたから、雲の合間から太陽が昇る。
草の上にリュックを下ろして太陽に向かって真っ直ぐに立つ。深呼吸をし手足を思いっきり伸ばし、丸い太陽をを見つめる。光を浴びエネルギーを頂き満たされて一日をスタートする。
ヨハンが追い越していく時、ノブヨの帽子とズボンは目立つよとおしゃべりを始める。ズボンはインドネシアのイカットを友人が縫ってくれたもの、帽子はパリ製のソンブレロ。さっさと追い越していかないので「先に行ってもいいのよ」と言ったら「今はねノブヨの傍で休みたいんだよ」とのたまわった。東洋の安らぎ?!
サント・ドミンゴまで21km。街に入ったところで若い大きな男の子が足を引きずりながらつらそうに歩いていた。 34kmも歩いてきて足の豆が痛いのだと。日差しの強い人気のない石の街を二人でゆっくりアルベルゲを探しながらいった。
遅かったのでぎりぎり二つベッドが空いていた。屋根裏部屋で広々として二段ではないのがうれしかった。韓国人の女の子二人の隣になれてお互い喜んだ。すぐ後に到着したイタリア人たちはベッドがもうなくて後5km歩きなさい、と言われていた。彼らとはお昼にレストランで出会ったよね。ここいらあたりで人生を変えようと思ってきた、と言っていたお兄さん、ワインなんか飲んでゆっくりしていたからベッドにありつけなくなったのだ。結局はこの街の中のペンシオンを探したらしいが。
ロレーヌと又一緒になった。足がつらいらしいのでヨガで習った足運動を教えてあげた。マッサージボールも貸してあげた。電子辞書にオプションでフランス語を入れておいてよかった。
ソン君とドイツ人の若いのとレストランに食事に行った。巡礼メニュ-はだいたい8か9ユーロ。アルベルゲの宿泊料が5から7ユーロ、ドネイションだったり2とか3ユーロという安いのもあったから食事がちょっと高いと感じてしまう。スープかサラダかパスタが一皿目でメインは肉か魚料理にいつもフライドポテト。デザートは果物かヨーグルトかプリン。ワインのボトルか水のボトル。お腹がすいているのでありがたいのだがたまに美味しい食事にありつくとうれしい。
スペイン人の十人ぐらいの団体がいた。じい様ばかりですごく騒がしい。食べる時も、遊ぶ時も、歩く時も、常に騒がしい。騒がしいことで有名らしい。