プエンテ・ラ・レイナの街の入り口に大きな駐車場つきの今風のホテルが建っていて山から出てきばかりで違和感を覚えたが、一歩街にはいれば旧い街並みで石畳の道。カフェで朝のカフェコンレチェ(ミルクコーヒー)を飲みながら北ドイツから来ていた女画家と話す。すらりとした人。ローマになぜか郷愁を感じているようだ。街から出ると美しい王妃の橋だ。ここから三つの巡礼路が一本に合わさり「カミーノ・デ・フランセ」となる。道が世界遺産となっている。

「女王の橋,巡礼路フランスの道の合流点」
野の道に帆立貝が落ちていた。小さめのかわいいもの。こないだ買った私のは大きすぎて赤い十字架が付いていてキッチュで好きでなかった。このかわいいのは夕べのいびきのおじさんのリュックについていたのとよく似ている。ちょっと先の村で買い物をしている彼に追いついた。やはり彼のだ。「取り替えてくれるか」と聞いたら快くOKしてくれた。うれしい。言ってみるもんだ。
「俺はいびきがひどいから」と皆に触れ回っていたオーストリア人なんだけど、静かな夜だった。玄関の隣の小部屋がいびきをかく人を隔離する部屋らしい。ホアンに連れて行かれたらしい。
黄色いペンキを持って道しるべをきれいに書き直しながら歩いている小柄なおじいさんがいた。道標とは別にちょっとした石とか壁とかあちこちに黄色い矢印が書かれている。サンティアゴを指して。これが私たち巡礼者の頼りの綱なのだ。手を合わせて感謝した。 風で帽子を飛ばされないようにとか、足元を確かめるためとかで下ばかり見て歩いていた。ふっと目を上げたらそこにメープルの薄ピンクの花が咲いていた。見渡せば美しい春の野だ。
ロルカは小さな村。今日は13km。アメリカ人の女の子とスペイン人の彼氏がオーナーの宿。パソコンは無料で使わせてくれた。若者の気楽さと親切が我が家にいるような気分にしてくれた。
エリカと又一緒になる。6人部屋で二人だけ。うれしい。
エリカの格言
*ほえる犬はかまない
*重荷はリュックの中ではなく肩の上
*笑いに通訳はいらない
フランス語を共通の言語としている熟年の3人グループがいた。こちらに来てから知り合い一緒に動いているらしい。イギリス、カナダ、フランス人だ。彼らとエリカと食卓を囲む。年恰好が同じぐらいで話題は何でもありみたいで シルクは日本製が上等だ、いやフランス製だ、乾燥機にかけられる、否とかで騒いで楽しんだ。