サンセット・マウンテン鉄道


Bトレインショーティー用のR100m組線路を3組を使うことで面白いエンドレスのレイアウトができあがりました.基板にはA2判(420x594mm)の写真パネルを使っています。

このプランでは線路が複雑に交差するものの、予想したよりも困難なく走行できますが,なべトロなどをひかせると下りはかなりスピードがつきます.そこで思い浮かべるのは某テーマパークの鉱山列車の暴走アトラクションです.そこで廃坑のシーナリーにすることにして,3セットをひっかけてサンセット・マウンテン鉄道と,最初に鉄道の名前が決まりました.

レゴブロックで高低のイメージが決まったわけですが,それにあわせてHOTYCOの橋脚セットのストックを引っぱり出してきました.橋脚はすべて基板に取り付け,あとから橋脚の一部を埋めるような形で3cm厚の発泡スチロール板を使って地形をつくりあげていきます.大体の地形が決まったら,プラスタークロスで被い,ウッドランドのアースアンダーコートを塗って,まずは試運転用の荒野の風景のできあがりです.次に、2mmのプラ角材を45本並べて縦桁とし,橋脚をつないでいきました.この縦桁の上には線路を載せているだけで固定していません.したがって走行時には多少線路が浮き沈みします.

廃坑をイメージするために手持ちのストラクチャをいろいろと考えてみましたが,結局レイアウトの中心に2種類のプラキットを据えることにしました.その一つはTycoFreight Stationです.Board and battenの木造のこの建物,アメリカ型モデラーならご存知,Art Currenのプラストラクチャ改造記(MR ”Kitbashing HO Model Railroad Structures” 所収), John Olsonの8の字レイアウトJerome & Southern, Malcolm FurlowSan Juan Central (それぞれKalmbachの単行本になっている)のいずれにも使われている定番ストラクチャです.窓の桟が太いのが難点ですが,応用が利く便利なキットです.通販の在庫一掃セールで入手したこのキットの原型はPolaの製品で,PolaModelPowerブランドでは同じ構成でも木造ではなくレンガの建物になっています.主な改造点としては平屋の部分の下部にEvergreenboard and battenシートを付け足した段違いの二階屋とし,レイアウトの中央の線路の上に配置しました.また,レイアウト背面には通路が突き出る構成にしました.Evergreenのシートとは相性もよく,殆ど違いがわからない仕上がりです.

もうひとつのストラクチャはModel PowerBlue Coal Depotです. Nスケールのキットもあり,HOナローのKarat Creek Miningで使いましたが,今回使うのは正真正銘のHO版です.少し大きいのですが,線路が建物の中を抜けていく形で利用しようと思い立ちました.建物の高さを角材で調整し,建物の構成を少し変形することでレイアウトの中心に据えることができました.これら二つの建物が鉱山でどういう役割を果たしているのか,あまり難しいことは考えないようにしましょう!

このほかにはありあわせのストラクチャを適宜使っています.分岐線路もない小さなレイアウトですが,ちょっと見ただけでは単一エンドレスには見えず,あちこちから列車が顔を出す様子を退屈せずに楽しむことができます.下りではある程度走行に勢いがつきますが,なべトロ列車の暴走にはそれなりの面白さがあります.その様子をトレインスコープ搭載車輌を用いて車輌からの視点でビデオを撮っていますので,興味のある方はこちらをどうぞ!

このレイアウトの製作記事は鉄道模型趣味 No. 751 (2006年4月号)に掲載されました。.

June 2, 2006. Nobuo Koizumi