たぬさん

初心者向け蓄音機講座

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  ある日、赤ずきんたぬさんが多摩川の河原をお散歩していると、

「ちょっと、そこ行くおたぬきさん!ボクのお家へ遊びに来ませんか、手巻き蓄音機で、サラサーテが自ら演奏した「チゴイネルワイゼン」を聴かせてあげましょう。鈴木清順監督の「チゴイネルワイゼン」で原田芳雄がかけていたあの「チゴイネルワイゼン」と同じ原盤から起こした盤なんですよ〜ん!!!」

とがーさんにナンパされたのでした。 これが、たぬさんの蓄音機との馴れ初めです。

  たぬさんは、それまで、蓄音機と云うものは、ザー、ザー、雑音が多くて、お年寄りが昔を懐かしんで聴くものだと思っていましたが、初めて、がーさんのお家で、HMV163で聴いた「チゴイネルワイゼン」は臨場感のある、厚みのある演奏で、それまでたぬさんが考えていたSP盤や蓄音機のイメージとはかけ離れた、素晴らしいものでした。いつか、このホームページで、その「チゴイネルワイゼン」をご紹介したいと考えておりますが、蓄音機より、我が家のパソコン廻りの入力が悪く、将来、それが改善されたらご紹介したいと思っています。蓄音機のさわりは、たぬさんの

「月光」

「月光(後日談)

に入っていますので、興味のある方はそちらで聴いてみて下さいなお、。(月光で、サーと入っているノイズはPCのアナログ系のノイズでSP盤のノイズではありません)

 

蓄音機の歴史

 今年、1997年はエジソン生誕150年ですが、彼の沢山の発明品の中でも、際だって後世に影響を残したのが、電球と蓄音機ではないかと思います。その蓄音機は、円筒にスズ箔を巻き、じょうご型の送話口に向かって怒鳴ると、その縦振動が先端の針を通して、回転するスズ箔に溝を刻んで声を記録すると言うもので、1887年に発表されました。その後、ベルリーナが複製が簡単な円盤に横振動を刻み録音する方法を完成させました。エジソンも、後に縦振動の円盤を開発しましたが、ベルリーナがもっぱら音楽の録音に、力を入れていたのに対し、エジソンが演説等の記録への利用に重きを置いたため、ベルリーナの横振動形式の円盤が普及したと言われています。現存しているSP盤のほとんどがこのベルリーナの形式ですが、中にはエジソンの縦振動のものもありますが、これは縦振動用の蓄音機でなければ聴くことの出来ない珍しい盤です。

 

我が家の蓄音機

  我が家にはビクター製の蓄音機が2台あります1台が「クレデンザ」ともう1台は「VV1−90」です。前述の「HMV163」はクレデンザが来る少し前にがーさんのお友達のところへもらわれていきました。「1−90」はがーさんが独身時代より持っていたものです。「クレデンザ」は今から5年ほど前に購入しましたが、名器と云うふれ込みで期待していたので、最初に家に来た時の音の悪さには、たいそう、がっかりしたものでした。何せ、1/4くらいの大きさの「1−90」に音量で負けてしまうのですから・・・。その後、ガーさんが5年がかりでメンテナンスし,最近はずいぶん良い音になってきました。

  蓄音機の音を一言で云うと、厚みのある音がのラッパからあふれ出てくる様な気がします。一方、たまのオーディオアンプにも凝っているがーさん電気のオーディオシステムの(例えばCD)の音は、部屋全体に音は広がっている感じです。(モノラルとステレオの違いといったらそれまでですが)蓄音機の場合は対面して音楽を聴いているという感じなのです。特に、バイオリンや人の声は、箱の後ろに人の気配を感じる様です。

 

サウンドボックス

  蓄音機の音をレコード盤から読み出す部分をサウンドボックスと云います。参考までに、さっきあげたエジソン縦振動サウンドボックス(たぬさんの隣)、ビクター系の横振動のサウンドボックス(下4つ)の写真を載せておきます。ラッパの部分のゆがみや空気の漏れとサウンドボックスの調整の良し悪しが蓄音機の音色を左右するポイントです。針の差し込む先端部をさわると、全くの機械的な振動だけで、マイクを指ではじいたようにビンビンと響きます。

  サウンドボックスの先端には、針を差します。この針は、LPのプレイアーの様なカセットに入ったダイヤモンド針とはうって代わって、生の素材の先端を尖らせただけの素朴な針で、左から竹針カッター、竹針、ソーン針(サボテン針)、鉄針などがあります。SP盤を痛めないために我が家では、ソーン針を使っています。表面が赤い可愛い針です。一面をかけるだけで針の方が丸くなってしまい、毎回針を換えなければなりませんが、カッターでまた削れば針は何回も使用できます。

 

SP盤

  我が家には、サラサーテのチゴイネルワイゼンを初め、SP盤華やかかりし頃の自作自演のクラッシック、ジャズ、シャンソン等が会わせて100枚ほどあります。当時の録音は一発勝負。編集など出来ませんから、演奏者の気迫が籠もっている様な気がします。ガーさんのページが出来ましたら手持ちのSP盤のリストをUP致します。がーさんと蓄音機のコンサートを企画していますので、その中で興味がある盤がございましたら、メールをいただければと思います。また、お手持ちのSP盤を我が家のクレデンザで聴いてみたい方もメールお待ちしております。

  (クレデンザのコンサートは時期的には少し先になるかも知れません。また、お不動池の桜を見ながら1−90を聴く花見の企画もあります)

 

その他

  古いSP盤は汚れているので、水洗いし、イボタ鑞をぬって毛足の長いクリーナーで何度もクリーニングする必要があります。イボタ鑞は貝殻虫の鑞で、これでレコードの表面を何度もこすり、溝の潤滑性を高め、クリーナーでふき取ったり、サボテン針で何度かかけて溝を掃除すると、スクラッチノイズの少ないSP盤本来の音になるのです。

  蓄音機自身の修理については、木製ラッパの空気の漏れ等は、シェラックを使っています。穴の大きいところはシェラックに浸した和紙を張り付けて補修しているようです。また、ゼンマイが堅くて巻けない場合は、ゼンマイ部分を分解し、油の交換をすると、クレデンザでは4面くらいはかかる様になるようです。

  以上、たぬさんががーさんの横で見ている限りの蓄音機のお話でした。詳しくはガーさんのオーディオ素人工房を(UPされたら)ご覧下さい!

平成10年の暮れに骨董市で「蓄音機の鳥肌体験」をされ、蓄音機の虜になられた簑田 弘生さんが、蓄音機に対する並々ならぬ思い入れを、あっという間に素晴らしいホームページにされました。

簑田 弘生さんのホームページ → graicon.jpg (2369 バイト)

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e-mail : mixseeds@seaple.icc.ne.jp         

平成9年10月12日  ペ−ジ制作:たぬ