99/11月の真空管

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ロクタル管の整流管

ロクタル(Loktal)は、米国Sylvania社が1938年に発表したボタンステムの全ガラス構造管で細身のガラス管にメタルベースの締まった姿が魅力です。航空機、自動車、軍用機器など移動用機器への使用を目的とした耐震構造をもち、畜電池のチャージアップを許容し、ヒーターは7V,14V,28Vのものが主です。トランスレス管、電池管もありますが、AC用の全波整流管は、少なく数種に限られています。米国系では、最も容量の大きいGT5Y3GT相当の5AZ4、次いで100mA級の7Z4、その28V28Z56X5のヒーター電流を少し減らし0.5Aとした1274相当の7Y4、その14V14Y4、倍電圧整流が可能な25Z5/25Z6-GTと同特性の50X6から派生した7X6があるだけです。

LOKTAL3.jpg (50728 バイト)

左から5AZ4(Philco),7Z4,7Y4(Sylvania),U81(MOV),U82(Osram),U84(Marconi),GZ34(Philips,参考)

 

一方、英国に目を向けると、1939年にPhilips/Mullardから発表されたロクタル同様の全ガラス管構造の9ピン管B9Gのシリーズがあり、その派生としてロクタルと互換性はありますが、少し形の違うB8Gのシリーズに整流管が含まれています。ロクタルとの違いは、ベース部がキーの付いたベース底部分かれ、固定用のリングでガラス管にカシメられていること、ガラス管の下部が絞られていないこと、ボタンステムの位置合わせ用の異形引き出し部が3ヶ所になっていること等です。さらに後期にはベースキーがロックインのくぼみのない黒色プラスチックになり、プラスチックとの摩擦で固定されるようになっています。全体的な雰囲気はロクタルよりB9Gに似ており、B9Gを少し細くした感じです。 B8Gの品種は多くないですが、MOVの整流管UシリーズにU81,U82,U84,U149があります。U81E h=6.3V,Ih=1.6A,Eacmax=500V,Iomax=150mAという規格のロクタルも含め最大容量の整流管です。U827Y4相当ですが、管は太く背が低くずんぐりした感じです。U84E h=4V,Ih=1A,Eacmax=250V,Iomax=75mAの直熱型整流管です。 U149U82/7Y4相当管です。さらにヨーロッパには、 Philips/Siemens7Z4近似のEZ22AZ1,AZ11,AZ31と同じ系統のAZ21があります。AZ21は直熱管でヒーターの中点が引き出されています。

ロクタルの整流管

Type

Ef(V)

If(A)

Eac(max V)

Io(max mA)

Base

5AZ4

5

2

350

125

1

7X6

6.3

1.2

235

75(perP)

2

7Y4

6.3

0.5

325

70

3

7Z4

6.3

0.9

325

100

3

U81

6.3

1.6

500

150

4

U82

6.3

0.5

325

70

3

U84

4

1

250

75

5

U149

6.3

0.5

325

70

3

AZ21

4

1

300

120

6

EZ22

6.3

0.9

450

100

3

 

まだ続く、次回はピン接続をアップします。

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平成11年11月3日 ペ−ジ制作:が−