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8月の真空管
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832



Eh : 6.3V, Ih : 0.8A each unit, Gm : 3000/3500 approx μmhos(Ip=30mA),Cg-p : 0.05max/0.07max pF, Cin : 7.5/8.0 pF, Csg-k : 65pF, Ep max : 400/600(750) V,Overall Length : 3-7/16”max/3-3/16”, Diameter : 2-3/8”max/2-1/8”.
832(RCA tentative data 1938) / 832A(RCA tentative data 1951 )
初期型が量産型と違うことはよくあることですが、RCA−832も例外ではなく、後に多くのメーカーで造られ多用された832Aとは違った手作りの感触が残っています。832は主に軍事用途の250MHzで10WがPP用のビーム四極管として開発されました。その詳細は、RCAのA.K.WingがRCA Review,2,p62(1939)に報告しており、発表は1940年(参考:電子管の歴史)です。しかしRCA tentative dataで最初の日付けはMay,19,1938で発表以前に軍事用に供されていた様です。

この写真のサンプルは1943年RCA製のJAN CRC 832 VT-118で1967年RCA製JAN CRC 832A VT-118Aと構造を比較すると以下の点が異なります。
- プレート引き出し部: 832は銅板でタングステン封入線に接続しているが、832Aでは封入線と溶接により成形された部品を使っている。
- プレート下部絶縁: 832はプレート支持の片方の支柱が内部シールド下のマイカ板で固定されている。832Aは支柱の両方がセラミックスペーサーで内部シールド板に固定され下のマイカ板には触れていない。
- 上部シールド: 832はビーム形成電極を利用し各ユニット個別にグリッドとプレートを遮蔽している。832Aでは両シールド箱を上部で接続し、さらにスクリーングリッド支柱の片方を板でつなぎ、他方は個別に板を溶接し放熱を図っている(両方接続しないのはループを造らないため)。
- 上部マイカ板: 832はプレート支柱をマイカ板を小穴で貫通させているが、832Aではマイカ板に触れないように6mm程度の穴をあけている。
以上が主な相違点です。しかし、他のサンプル、JAN-832 VT118(1944,KEN-RAD製)では既に上記の832Aの特徴を備えています。同年代でも、JAN CNU 832 VT-118 (1944,National Union Radio Co.製)では古いRCA-832の構造です。832Aになったのはこの頃でしょうか?、832Aの発表年代をご存知の方はぜひお教えください。さらに年代が後のJAN 832A (1973,RCA製)では、上部の大きなマイカ板が無くなり各ユニット上部に小さな個別マイカ板支持になっています。

832はカソードインダクタンスの影響を減らすため管内で共通としPP動作させ、さらにカソードとスクリーングリッド間に65pFのバイパスコンデンサーを管内に入れるなど優れたコンセプトで後の829やさらにヨーロッパの5894/QQE06/40,6252/QQE03/20などに影響を与えました。
追加(2003-05-11)

マツダ 2B29 と RCA 829
829は、 832を基に少し大型化したものですが、832Aと同様にに両シールド箱を上部で接続し、さらにスクリーングリッド支柱の片方を板でつなぎ、他方は個別に板を溶接し放熱を図っています。プレート引き出し部、プレート支持にタイトスペーサーが無い点は832と同じです。また、RCAの1944年頃の広告やカタログでは832と829Bが並べてあります。軍の出力増大の要求から より出力の大きい829が早く改良された様です。上記写真のNU製などは名前は832であってもほぼ832Aと同じ構造なのは、829Bからの転用だと思います。。
832/832Aでも構造の違うものがありました。

GEC 832 : 英国GEC製、タイトスペーサーは無く、グリッドの放熱は832と同じ、プレートの引き出しは832A風だが、T字部は金属板で、溶接されている。ガラスバルブは型成型で独特な形。

NU 832と NU832A
NU 832A : 初期型と思われるが、タイトスペーサーがプレート上部のマイカ板に付けられているタイプ。プレート支柱の下部は片方が下部マイカで固定されている。下部片方の支持なので、普通のタイプのほうが耐震性は良いと思う。

Philips 832A/QQE04/20
Philips 832A : フランス製のもの、初期型NUと同じくタイトスペーサーが上部にアルタイプ。バルブは封止部がフラジンジ状ではない独特な形。
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e-mail : mixseeds@seaple.icc.ne.jp
平成9年8月31日 ペ−ジ制作:が−
2003年5月11日 追加