8月の真空管

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2K10

ヒーター電圧:5V, ヒーター電流:4A, 平均出力電流:最大350mA, 尖頭出力電流:最大1400mA,

交流入力電圧:700V 尖頭交流入力電圧:2000V .

 

2K10は名前からわかるように日本独自の高真空全波整流管です。UX-5Z3より容量が大きく大型全波整流管には珍しく傍熱型です。初期型ではありませんが、製造された期間が短かった様であまり見かけないものです。

開発は日立で昭和26年の日立評論、10月号p86に「日立独自の新整流管2K10新製」と発表されています。原形は同じく日立独自の直熱型全波整流管KO-522Aで、電気特性をそのままとして傍熱化し、ST管として耐震性を向上させたのが2K10です。日本の球には珍しく独特の形のセラミックスペーサーや807と同形で傍熱型大容量などスマートで魅力的な球ですが、容量のわりに線が細い印象を受けます。用途は一般用ではなくKO-522A同様警察無線などに採用されました。

KO522A1.jpg (44122 バイト)

昭和28年には2K10の改良管として後に他メーカーでも造られるようになった2K12が発表されています(日立評論:昭和291p172)2K12は電気容量は同じですが直熱型で外形はKO-522Aに似た大型管で独特です。特にベース部分が変わっています。2K12,2K13,2K13Aについてはまた別に書くことにしたいと思います。

整流管の設計は難しいといわれていますが、容量のわりに小型だったので高温になったためか、または傍熱陰極が未完成だったのか、2K10は昭和26年から昭和28年の間しか造られませんでした。(サンプルが一本しかなくそれがどこかへ紛れ込んでしまったので、以前に撮った写真をデジカメで移したので画像が汚くなってしまいました。)

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e-mail : mixseeds@seaple.icc.ne.jp         

平成9年8月31日 ペ−ジ制作:が−