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日本独自のタマ
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ここでは、日本独自に作られたタマについてを紹介します。
50R-P28

珍しい9T9のトランスレス出力管、ただし原型はSylvaniaの7695(9T9,Eh:50V, Ih:0.15A)
6R-DHV2(NEC新旧), 6R-DHV1(マツダ、日立), 6R-HV1(東芝)

スーパーラジオ用の2極(DET),3極(AF),5極(IF)の複合管
UF-101A (マツダ)

フランスのTM管の影響を残した形の小型送信管
UF-101 (マツダ)
解説を加え、98/12月の真空管に移動しました。
以下は工事中です!
UT-42D (マツダ)

UZ-42の双5極管
ME-664A (品川電気、住友真空管)


UN-954をドイツ式ベースにした物(RV12P2000が手本?あまり似ていない)
FM2A05A (日本無線)2003-5-11追加

日本無線が作った万能五極管。技術提携関係にあったTelefunkenのNF2を基にしたと言われているが、アルミシールドの外形はドイツの軍用万能5極管 RV12P4000を基にしたと考えられ、 特殊なサイドコンタクトベースを米国式オクタルベースに変えた独米の折衷と言う奇怪な球(日本らしい!)。 構造的にはNF2の電極構造を踏襲しており、外部シールドを持っているが、ガラスなどからの二次電子の影響を防ぐためのシールドグリッドがプレート外側にある。日本無線はNF2旧型の時代からを作っていた(下写真)が、さらにNF2を米国式のオクタルベースにしたNF6を独自に作っている(本家ドイツのNF6はRV12P2000の別名で全く別の球)。 RV12P4000は接点がサイドコンタクト管のように横にあり、ソケットが複雑でそのままは作れなかったのではないかと思われる。

Telefunken NF2(旧形)、日本無線 NF6、川西 FM2A05A、Telefunken RV12P4000


日本無線NF2(旧型、シールドが落ちた物 )

Telefunken RV12P4000 (上)とTelefunken RV2P800(下)のソケット装着状態

マツダUS-6J7、JRC FM2A05A、マツダRH-2
また、分割プレートなどの構造から、万能管といってもRV12P2000やソラのような2極管から出力管までカバーする球ではなく、高周波・中間周波数増幅用に作られていたマツダなどのUS-6J7、US-6K7、RH-2などに代えられる球を狙っていたのではないかなどと考えています。名前もドイツのRV12P2000,LD2等の軍用管(Wehrmachtröhren)にならった様な考えすぎの航空受信管名称で、その意味は、F : 航空機用、M : オクタルベース、2 : ヒーター電圧、2*6V=12V、A : 万能管、05 : 5極管*1、A : 第一番目(登録順) です。
送信管では FZ064A(F:航空機用、Z:UZ、06:プレート最大入力 60W、4:4極管、A:登録順が第一番目)などがありますが、受信管はFM2A05Aだけのようです。
UL-6306 (マツダ)


東芝が戦争中に開発した超短波増幅用双高相互コンダクタンス5極管で、口金は旧軍用では唯一のロクタル形式になっている。電極構造は、超短波の増幅、周波数混合の用途のため、Gm:8000μmhoのRH-8の2ユニットをカソード共通として封入し、プッシュプル動作させカソードインダクタンスの影響を減少させ良好な高周波特性を得る設計となっている。また電極引き出し線が短くなるように東芝としては珍しくボタンステムを用い、両グリッドは管頂に引き出してある。排気封止部は第一グリッドの近くの管頂にある。その代わりにボタンステム中央にも引き出し線があり、そこに鉄製のロクタルキーがベースセメントで接着されピンにはんだ付けされている。ピンはニッパーなどで切り放しで尖っており(Sylvaniaのロクタル管は程よく良く丸めてある)、ロックキーの寸法精度も悪い。公表されている口金接続ではキーには無接続であるが、実物ではカソードインダクタンス対策のため両カソード、サプレッサグリッドがピン4と並列に接続され引き出されている。Sylvaniaのロクタル管のような金属ベースはないのは、カソードがキーに引き出されているので、カソードに抵抗を入れて使用する場合、アースから浮かす必要があるためと思われる。スクリーングリッドは個別に引き出され三極管接続ができるようになっている。



この球の使用例はあまり多くないと思われるが、日本陸軍の電波標定機「た号機2型」および「た号機改4型、制式兵器名称:タチ31号」の受信機の第一周波数混合部に、三結プッシュプル接続で使用されていた。衝撃波送信管SY−5の自励発振輻射による200MHzのエコーを受信し、 エーコン管 UN-955を空洞共振器を用いた局発として22,5MHzに変換していた。入出力はレッヘル線で構成され、ショートバーで調整した。カソードバイアスは固定抵抗100Ωに可変抵抗3kΩを直列とした自己バイアスで変換ゲインを調整できるようになっていた。カソードのパスコンは100pFで、ヒーターにも0.001μFとLが接続されていた。空中線(アンテナ)は送受信共用となっているため、分波回路から送信出力の漏洩がある。その対策としてレッヘル線の中点に50kΩという高いグリッドリークを入れ、強い入力があったときにグリッドリークバイアスがかかり保護するようにしてあった。球の固定はロックベースによるものではなく、バンド式であったため、球の交換には苦労した様で付属品リストにUL-6306交換専用のピンセットが付加されていた。このようにその使用に困難があっても当時の一般的な超短波増幅用エーコン型5極管UN-954よりは性能が良かったようである。
日本独自のかなり変わった球のように思われるが、原形もしくは影響を与えた球として独逸空軍のLV4(特殊ベース、双5極管Gm:8500μmho)、PhilipsのEFF50/51(9ピンロクタル、双5極管Gm:8000μmho)があり、さらに米軍の6J6(双3極管Gm:5300μmho)の影響が考えられる。Sylvaniaの1206 / 7G8(双4極管Gm:2100μmho)も同様な用途と思われる。
UL-6305という記述が見られるが、UL-6306かUS-6305(メタル管、広帯域増幅用5極管)の誤植と思われる。
UY-6301 (マツダ)

6WDH3S (サン真空管)

Kt-6H6A (マツダ)

DH-2 (マツダ)

UZ-6302 (マツダ)

UY-133A (マツダ)

UZ-133D (マツダ)


Ut-76D (マツダ)


UY-76の双三極管で、カソードは別々に引き出され、両三極管は独立している。 1Gはトップ接続。実験により確認したピン接続は、1:H, 2:2K, 3:2P, 4:2G, 5:1P, 6:1K, 7:H, Top:1Gとなっている。この接続は、米国の2C21/1642(μ; 10.4)と似ているが、ユニット1, 2のグリッドの接続が逆になっている。ヒーターは6.3V, 0.6Aでダブルヘリカルのためハムは意外に少ない。錨のマークがあり海軍で使われたらしいが、Ut-75D同様、各年代の「マツダ真空管ハンドブック」を調べたが記載がないタマ。
Ut-75D (マツダ)


UZ-75から双二極部を除いた増幅率100の双三極管で、カソードは共通になっている。実験により確認したピン接続は、1:H, 2:2P, 3:2G, 4:K, 5:1G, 6:1P, 7:Hとなっている。これはUT-53,UT-6A6と同じですが、ソケットはサークル径の小さいUtになっている。ヒーターは6.3V, 0.6Aでダブルヘリカルのためハムは意外に少ない。各年代の「マツダ真空管ハンドブック」を調べたが記載がないタマ。
Uy-11M (マツダ)

RX-1 (マツダ)


BK20 (日本無線)

局部発振用BK振動管

ML15 (日本無線)

局部発振用マグネトロン
UZ-6304 (マツダ)

TV用出力管、5極管であるが、コントロールグリッドとスクリーングリッドは目合わせがしてある。
TA1500A (住友通信)


UZ-59B (マツダ)


サプレッサーはプレートに接続され、本家UT-59のようには引き出されていない。UY-46の傍熱型として作られたらしく、コントロールグリッドを第二グリッドまたはプレートに接続することによってA級、B級用3極管として使用され、5極管接続は考えられていない。
12G-R4, 12G-V3 (JRC)

次回に続く。
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平成10年3月15日 ペ−ジ制作:が−
平成10年6月26日更新