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11月13日

 お友達が夕食を食べに来てくれたために、いつもより遅く子どもたちと22時ごろ就寝。なんとなく腰が痛い。一日立ってる時間が長かったのかなぁと思いつつ、眠りにつく。

 23時ごろ、飲み会から父ちゃんが帰宅。うっすらと起きて「なんとなく腰が痛いんだ。陣痛じゃないと思うけどね。」といいつつ、また就寝。

 しかし23時半ごろ、股関節の痛みで目が覚める。イクコの時と同じパターン、これはもしや…とトイレに行きつつ、時間を計る。この時、5分おきくらい。すぐに助産師OKさんにメール。「陣痛らしいのが来ました」。痛みは大したことがないけど、間隔が短いので、早めに助産院に行くことにする。

 助産院に電話すると、助産師NKさんが「どうしますか?」というので、「ぼちぼち仕度していきますね」と返事。OKさんにも「これから助産院に向かいます」とメール。



 父ちゃんを起こす。この時23時50分頃。

 「陣痛が来たみたいなので、助産院に行こう」

 一瞬の間の後に、起きててきぱきと動く父ちゃん。入院準備をする母ちゃんの横で、子どもたちを起こし、上着を着せる。飲んでいるため運転できず、タクシーを呼ぶ。

 翌日幼稚園の遠足でみかん狩りをするシオリのために一式準備をし、保育園を予約していたイクコの準備もし、さらに服を持って、子どもたちはパジャマのままで出発。



 タクシーの中では、陣痛が来ると普通にしゃべれないけど、まだまだ余裕あり。

 0時半ごろ、助産院に到着。NKさんがタクシー到着に気づき、荷物を取りに来てくれる。毎回玄関の外まで迎えに出てくれるスタッフに、思いがけず感動し、安心する。

 そして、OKさんが来てくれる。お風呂に入っていた時にわたしから連絡があったという。駆けつけてくれると思ってなかったので、うれしいやら、申し訳ないやら。



 早速ガウンに着替える。

 お通じが出そうで出てなかったので、まずトイレにこもる。十分すっきりといかないけれど、あまりこもっていると誤解されそうなので、早々に部屋に戻る。洋室の1号室。

 父ちゃんの姿がない、と思ったら、なんとタクシーに買ったばかりのデジタル一眼レフが入ったカバンを忘れ、連絡しているとのこと。そういえば、隣に座っているイクコの足元にあったのに…降りるときはすっかり忘れてしまった。



 こどもたちは相変わらず寝起きよく、夜中で多少ハイになっている。

 わたしはモニターをつけて横になる。いよいよお産か〜という気持ちと、本当にお産になるんだろうか、という気持ち。



 まだ股関節の痛みが中心。陣痛は7〜10分おきになっていて、のんびりムード。

 父ちゃんは無事カバンをタクシーの運転手の方に届けてもらい、カメラをスタンバイ。OKさんと話をしながら陣痛を数回、ふと陣痛の最後に胎児の心音が一瞬ゼロになる。

 へその緒が頭で圧迫されたりすると、一瞬血流が止まって、そういうこともあるんだよと説明をしてくれたけど、とりあえずモニターをはずせないまま様子をみる。



 シオリとイクコは、ベッドに登ってかあちゃんの隣に来たり、モニターを興味深そうに見ていたり。そのうちイクコは飽きてきて、NKさんに「センセイ、本よみたい」と1階に付き合わせ、部屋に本を持ってきて読んでもらっている。



 大丈夫そうだから、と1時間くらい経ってモニターを外してもらう。「やっぱり3人目は間延びするのかねぇ」と話しつつ、OKさんは他の入院の方の様子を見に部屋を出る。

と、だんだん陣痛が本格的に。

 「痛くなってきた、あ、もうずっと痛い感じ〜」

 多分赤ちゃんが出口に向かってずんずん進んできている。波が来ると、お尻のほうに押される感覚で、その時足を突っ張れたら逃がせそう。

とNKさんに伝えたら、クッションや布団を持ってきてくれる。

 でもフワフワして突っ張れない。

 父ちゃんに「入院のバッグを足元に置いて〜」と頼む。おっ、これこれ、いい感じ。



 と試行錯誤しているときにOKさんが戻ってきてくれる。出て行った時と状況が変わっていて驚かせてしまったかも。

「じゃ、そろそろパパスタンバイしようか。どの体勢がいい?」ときかれ、うつ伏せになっていたので、それではそのまま四つん這いに、と父ちゃんに前に来てもらってしがみつく。

 お、波が来た〜、という時に、赤ちゃんにお尻を押される力が強烈で、ひざを曲げられず、四つん這いになれない。

 それでは、と仰向けに体勢をチェンジ。



 「お尻を床につけて〜」

とOKさんに言われても、今度はお尻を床につけることができない。「おかあさん、がんばれ〜」とイクコが横で応援してくれる。が、力強くおなかをバンバンたたいているので、「イクちゃん、それはちょっと」とOKさんにとめられている。

 どうにかやっと床につけたところで、多分赤ちゃんが頭をのぞかせている感覚。あれ、いきめばいいの、力を抜けばいいの、まだ一度もいきんでないんだけど、赤ちゃんが勝手に進んでくるみたい、と思っていると「ハイ、出てくるよ〜」と助産師ITさんの声と姿。そこで初めて、ITさんが来てくれていたことに気づく。

 お、頭が出た。スルリ、という感覚。

 「ハイ、力抜いて〜」とITさんに足をポンポン、とたたかれて初めて力が入っていることに気づく。そっか、力を抜くのか、となんとか緩めようとしていると、

 「そっちにいくよ〜、準備して〜」 え、それって赤ちゃんが?






 あ、出てきた。

 OKさんが赤ちゃんを抱えてすぐにわたしの胸の上に抱かせてくれる。

 あぁ、産まれたんだ・・・。



 横で誕生を喜ぶイクコ。

 顔や頭が紫色なので、羊水が口や鼻から入っていないかと、すかさずITさんがチューブを鼻から入れて吸ってくれる。



 ゆっくりとピンク色になってきて、やっとみんな一安心。そういえば、見てなかった、とおまたを確認。やっぱり女の子。

 父ちゃんが感涙する間もなく、本当にあっけなくスルリと出てきてくれた。上手に出てきてくれたおかげか、会陰の痛みもあまりない。なんと、親孝行な子であることか。

 へその緒カット。の前に、赤ちゃんのへその緒を触らせてもらう。「まだ、ドクドクしてるんだよ。数分経つと消えちゃうんだけどね」 へぇー、本当だ。お母さんから栄養をもらう生命線だった証拠。三人目にして知ることもあるんだ。



 今回はシオリがへその緒をカット。ねーちゃんの手でひとり立ち。生まれたてのイクコに近寄ることすらできなかった3年前から、成長したもんだね。



  しばらく後に胎盤も出てきて、無事にお産終了。出血が全部で110ml。今回も少量ですんだらしい。助産師さんの技術あってのことで、本当にありがたい。



 ゆっくりカンガルーケアをさせてもらったのち、体重測定。2888g。末広がり!とOKさんの一声。



 早く抱っこしたい〜、というシオリとイクコ。「イクコが先だよ!」「いや、ねーちゃんが先!」と早くもケンカをする二人。

 服を着せてもらって、シオリ、イクコと抱っこさせてもらう。そのこどもたちのうれしそうな笑顔が、今回のお産で一番感動的だった。



 そして、父ちゃんのカンガルーケア。見世物のようで、ちょっと恥ずかしかった!と父ちゃんの後日談。でも、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらってました。念願かなったね。赤ちゃんの免疫力が高まったね。



 少々興奮気味なこどもたちながら、明日、いや今日はみかん狩りや就学時検診と盛りだくさんのシオリも寝なければいけないので、布団をひいてもらって、下に父ちゃん、ベッドに赤ちゃん、母ちゃん、イクコにシオリ。狭いながらみんなで横になって消灯。
わたしは後腹が痛くて眠れず、すやすやとみんなの寝息をきいてました。



 

 

 

 

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