昨年(2004)の春、たくさんの蕾を付けたままヤマボウシが突然枯れてしまいました。
真っ白な衣装の小人のような花、横に張り出した何段もの枝で緑の葉を敷き詰めた舞台の上に整列して、晩春から初夏のさわやかな風と光の中で踊っていた花たち、この庭ではもう過去の物になってしまいました。
株立ちの大きな木だったヤマボウシが無くなり、庭はすっかり寂しくなってしまいました。
狭い庭にあれもこれもと植え込んで、樹の勢いが衰えたのか、カミキリムシやコクワガタに食い荒らされたためか、多分いろいろな原因が重なって耐えられる限界を超えたのでしょう。
ヤマボウシのあとに、新しい木は植えない事にしました。
土を入れ、植木を植えて20数年、初めは”雑木の庭”として作ってもらったのに、ヤマボウシだけでなくいくつかの木が枯れ、多くのツバキを始めいろいろな草木が加わり、作庭当時とはだいぶかけ離れた庭になってしまいました。
マメザクラも後から加わった木の一つです。
マメザクラ(御殿場桜)2004.3.,2005.4.
ヤマボウシが枯れて1年、その周囲ではどんな草木が花を咲かせているでしょう。
ヤマブキ2004.4.、ミツデイワガサ2004.4.
ホタルカズラ2005.4.

バイカウツギ2005.5.上下共
庭も一つの生態系、大きな木が枯れれば光や水や栄養だけでなく枝を伸ばし、根を張る空間もすぐに他の木や草によって利用されてるようです。
ヤマボウシの下でいじけていて、一度も花をつけた事のない、ハマボウが今年数輪の花をつけてくれました。またヤブツバキやバイカウツギ、マメザクラ、ナツツバキなどヤマボウシの近くの樹が勢いを増したように見えます。
ウメモドキも毎年たくさんの花をつけるのに、去年まで実は赤く熟さず緑色のまますべて落ちていました。今年はあまり多くはありませんが葉の陰に真っ赤な実が着いています。
すべてがヤマボウシの枯れた事に原因するとは云えませんが、植物も光や水、肥料などの取り合いがあるのでしょう。
この庭はかたい岩盤の上にわずかな盛り土をしただけなので、鉢植えかプランターのような状態なのかもしれません。

マルバウツギ2005.5.上下共
サツキ、アマチャ2005.5.

スイカズラ(上)、テイカカズラ(下)共に2005.5.
ウグイスカグラ2005.5.
テイカカズラやスイカズラはヤマボウシを頼りに、はい上がり花をつけていました。蔓がからんでいる所は切らずに残してありますが、枯れ木がいつまで頼りになるか誰にもわかりません。
今はまだ太い幹が残っていますが、枯れ木は多くの虫やカビや細菌の住処になりいずれ倒れる日が来ることでしょう。ある日キノコがたくさん生えていました。枯れ木の根を栄養源にしているのかもしれません。
キノコ2005.6.


ナツツバキ2005.6.3枚共
これからも、あまり1つの樹だけが勢いをつけないようバランスをとるのが私の役目のようです。
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