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庭の秋 9月

暑い8月が終わり、やっと秋。と思ったのですが今年は10日を過ぎ、

15日を過ぎてもいっこうに秋らしい風が無かったように感じます。

でも秋は着実に来ているのですね。

小さな庭で、そのいくつかを拾ってみましょう。

○  ○  ○

エゴの実が1つまた1つとはじけていきます。艶を失った緑の皮が

裂け、焦げ茶の実がのぞいています。その実をキジバトが食べよ

うとしています。シャンデリアのように吊り下がっている実を枝の上

からのぞき込むようにして。でもなかなかうまくいかない。落ちそう

になって、枝の上でバサバサ、ハトが羽ばたいています。

ヤマボウシの実、緑の小人は?緑の衣装を暖かいオレンジ色に着

替え始めています。すっかりオレンジ色になったものから順に、鳥

に食べられることもなく、木を離れていきます。

地面に転がった実を、アリが土で覆って、中の柔らかい果肉を巣に

運んでいるようです。アリのまねをして、食べてみるとほんのり甘くイ

チジクの香りと味がします。中には数粒の小さな黒い種を含んでい

ます。箱根のロープウエーから山の斜面に何10本ものヤマボウシが

花を付けているのを見たことがあります。庭ではほとんど芽を出して

いる所を見かけません。アリが食べてしまうのでしょうか。

夕陽。沈む位置がずっと南に移ってきたようです。夏の間、向かいの

家の屋根に沈んでいた夕陽がちょうど家並みの切れ間に沈んでいき

ます。

夜の庭に立つとあちこちからコウロギの声。コウロギの声に浸ってい

るようです。ツヅレサセ、カタサセ、サムサガクルゾと鳴いて冬支度を

せかせるツズレサセコウロギのようです。

カリガネソウやナキリスゲ、オンブバッタも

秋らしい風情を見せてくれます。


穂の出そろったナキリスゲ


コムラサキシキブを住みかにしたオンブバッタの雌