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春の庭 4月−3

ヒメウツギの白い花を、この季節にはよく花屋さんで見かけます。小さな鉢に

真っ白な花が、こんもりと咲いてとても清楚な感じです。丈夫な木なのに、

庭で咲いているのをあまり見かけません。

どこへ行ってしまうのでしょう。

ヒメウツギは日本にも自生しているそうですが、鉢植えのものは日本産のもの

ではなく、チョウセンヒメウツギだと言われています。

ウツギより小型なのでヒメウツギです。花付きの良い木です。

ウツギはヒメウツギより、少し遅れて花を開きますが、大きく育てないと花を

付けないので狭い庭には向きません。

ウツギやヒメウツギは、小さな花が穂のように並んで咲きますが、三浦半島の

崖地に自生するマルバウツギは、コデマリのような咲き方をして、また別な

風情を楽しませてくれます。

ウツギはウノハナとも呼ばれ、平安の頃にはその清楚な美しさが、

もう好まれていたようです。源氏物語の中では、真っ白な花をいっぱいに

付けた枝で、牛車を飾る場面があります。


ヒメウツギ


チゴユリ

本当に可憐というのか楚々としたと言うのか。いつの間にか白い小さな花を、下向きに開いています。数日間の短い間ですが、毎年心待ちにさせる花です。


ヒトリシズカ

群がって咲いているより、この1輪だけ咲いている姿の方が、名前にふさわしいようで写真にしてみました。


ヤマツツジ

この株はひときわ鮮やかな赤い花を咲かせます。


ヤマブキ

近くの鷹取山は、太田道灌のゆかりの地と言われています。所々、野生ではないかと思われる、ヤマブキが見られます。太田道灌が雨具を借りに行ったら、少女が恥ずかしそうにヤマブキの枝を差し出した、と言う話はよく知られています。

太田道灌は後になって、古歌に「七重八重花は咲けどもやまぶきの、みのひとつだになきぞかなしき」と言う歌があり、ヤマブキは「蓑(みの)が無くお貸しできません」と言う意味だったことを知ります。貧しい少女より劣っている、自分の未熟を恥じ学問に励んだと言われています。

庭の隅でたった1枝咲いたヤマブキです。


ヤマボウシの新緑

この庭で最後に芽を出すのがヤマボウシ。あっと言う間に空が見えないくらい葉が茂ってしまいます。