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春の庭 4月−1

4月になると、横浜の中でも暖かい金沢・六浦では、もうどこをさがしても

冬のかけらもない感じです。この小さな庭も春でいっぱいです。

バードバスのまわりではクサボケがふっくらとした橙色の花を開き、

地をはうようにしていたサギゴケが花茎を伸ばし真っ白な花を誇らしげに

咲かせています。

見上げると青い空をバックに、いつの間にかコナラが芽吹き、花が風に

揺れています。風に揺れている紐のような花は雄花で、雌花は1ミリほど

の小さな小さな花。とても下から見ることはできません。でも、きっと夏には

緑のドングリが枝に並ぶことでしょう。

”ドングリころころ、どんぶりこ”の歌に歌われているドングリはクヌギの

丸い形をしたドングリだそうです。コナラのドングリは細長くころころとは

転がりませんから。

コナラもクヌギも昔は、薪(まき)や炭にするため、里山に植えられ10年に

1度くらい切り倒されていたようです。芽吹く力が強いので切り株から

たくさんの芽が出ます。1,2本を残して手入れをしていくとまた立派な

林が出来上がります。

落ち葉は畑に入れたり、サツマイモノの床にしたり、無くてはならないもの

だったようです。

コナラやクヌギの樹液には、カブトムシをはじめ、クワガタ、カミキリ、チョウ、

アシナガバチなど多くの昆虫が集まります。そんな虫の集まる、良い場所は

子供たちにとって、秘密の宝島だったのです。


右側の日だまりに咲くのは、クサボケ


クサボケの花。

クサボケは日本の原野に野生しているボケの仲間です。シドミ
と呼ぶ地方もあるようです。土手など日当たりのいいところを好
んで生えるため、草刈りの時刈りはらわれ、年々根株だけがふ
とって、そこから細い枝が2、3本出ている姿をよくみかけます。

庭木や鉢植えにされるボケは、中国原産の木、クサボケに比
べはるかに大きく、がっしりした木になります。


コナラの雄花


ミヤコワスレ。根元のシダはワラビ。
右奥の白いのはサギゴケの花。春いっぱいの庭です。


サギゴケの真っ白な花。

サギゴケは古く江戸時代?から栽培されている園芸植物です。
田んぼの畦(あぜ)などに野生している、ムラサキサギゴケの
白花変異といわれています。