奇跡を体験
8.明るい兆し
いよいよ手術の日、私の気持は吹っ切れており、期待で胸が膨らむ思いであるが、駆けつけて
いる妻と息子は心配そうに黙り込んでいる。
約3時間半の手術は、順調に終わったそうである。
流石に手術後は、熱で悪寒に襲われて生きた心地がしないが、丁度、教会の司祭様が来られ、
お祈りをして戴き心が安らぐ。
私の苦しむ姿に、妻は死んでしまうのではと見て居られないとかで気分が悪くなってしまい、
息子が付き添ってくれていた。
一晩中、震えていたような気がするが、何時のまにか眠ってしまった。
朝、目が覚めると、だいぶ熱が下がっており、何かが違うような気がした。
昨日まで、いくらイメージしても意思が伝わらなかったのに、今朝は右手の親指が何か少し
動かせる様に感じる。
左手の親指は駄目、右足の親指も駄目、 あ!、左足の親指が同じようにぴくりと動かせる!!。
現金なもので、気持が途端に明るく、前向きになったのが自分でも良く分かった。
努力したら、その分だけ変わってきそうな予感がした。
何も出来ず、何も夢見る事が出来なかった毎日が、大きく変わりそうなのである。
これからの毎日、自分がする事、しなければならない事がはっきりとわかった。
やり甲斐を感じられることの喜び、これこそ生きることなのだと自分の幸運を喜ぶ。
神は私に何を示そうとされているのだろうか・・・? 
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