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奇跡を体験

7.頚椎を手術なんて・・・ 四日間の絶対安静中に、X線、MRI、脊髄造影の検査等で分かった事は、第5,6頚椎の所で 神経が遮断されているが、骨の外側からでは何故神経が遮断されているのか確定出来ない との事であった。 いずれ手術をする事になるので、体力をつける意味で流動食を取ることになる。 回診時のチェックで、右手首と左足首にかすかな感覚が有ることが分かり、少し見込みが出て来た とのことだが、私には余りはっきりと自覚がなく、疑心暗鬼。 (退院後教えて貰ったのだが、私の病名は頚髄損傷四肢麻痺でレベルはC5不全麻痺で あった。  詳しく教えてもらえないが、C3、C4レベルだと心肺が麻痺するので、生命に 関わるとの事、C6,C7レベルでも・・・。) この頃から、親戚、会社の人、友人、先輩、教会の人達が見舞いに来て戴いたが、精神的な動揺 の為か、他人事のような応接になっているのが自分でも恥ずかしい。 後日、或る友人が「目が点になっていて、話し掛けるのが辛かった」と教えてくれた。 お医者さんから家族に手術の説明があった。 妻は、首の手術をしたら死んでしまうに違いないと大反対、息子は、それしか仕方がないと 分かっていても、「良くなる確率5割、変わらずが3割、悪くなる確率が2割」との事にショック。 何でも、手術が旨く行ってもベッドに寝たきりか、良くて車椅子で尿バッグを付ける生活を 覚悟するようにと言われ、本人には言えなかったと後で息子が話してくれた。 「首の前から切開し、第5、6頚椎を部分切除し、中の神経網の状態を確認し、その後の処置を 決める。 とりあえず腰の骨を取って、切除した部分を塞ぎ様子を見る。 それで旨く行かない場合は、3ヶ月後に首の後から再手術をする。」との事。 こんな病院で、これだけの大手術が大丈夫なのだろうか?  実兄、義弟、先輩等がそれぞれに心配し、東京、横浜近辺の有名な大病院、権威者を紹介して 転院を薦めてくれるので色々と思い悩む。 お医者さんに正直に相談したら、「それでも良いですが、移動、再検査等で手術が遅れることに なりますよ。」と、意外と第三者的なコメントが返ってきた。 お医者さんとしても相談されて困ったことであろう。 完全麻痺が2週間続いており、手術が遅れて4週間も麻痺が固定されたら、手術が旨く行っても、 リハビリでの回復が難しくなるだろうと素人なりに考えた。
誰が決めることでもない、自分の運命は自分で決めるしかなく、出来るだけ早く手術して戴く 事に決めた。
なにしろ、約2週間、同じ天井の2m四方だけを睨み続けてきたのだから・・・。 
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