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奇跡を体験

5.救急車で運ばれて 朝になるのを待って、病院と消防署に電話して救急車の手配をする。 妻が手取り足取りして寝巻きを普段着に着せ替えてくれるが、これは意味の有る事なのかと、 不図疑問に思う。   生まれて始めて救急車に担架で担ぎこまれる。 本当にもう一度、家へ帰って来れるのだろうか・・・? K病院では副院長を含む3人の整形外科医師が担当で、早速、検査を始め、全面的な対応を して戴く。  あまり大きな病院でもなく、このような重症患者は珍しいのではと妙な憶測をする。 ほぼコンプリートな四肢麻痺との事で、原因を特定する為に色々と検査をしましょうとの ことであった。 頭を剃られて金具を固定する穴を開けられるが、気がついたら、何時の間にか首と肩の痛みも 感じない。   オムツと尿パイプをつけられ、頭部に金具をつけて錘を懸垂して頭と首を固定されると、 天井の約2m四方が目に入るだけであった。 幸いにも首から上が健全なので色々と考えるが、麻痺している為、肉体的な苦痛は思ったほど でもない。    皮肉なことに、麻痺していない首から上が、自分の頭の重みに悲鳴をあげて、2時間もしない うちに痛みを訴たえる。 これから四日間、点滴だけで絶対安静を保ちつつ、回復の可能性の兆候が見られるかどうかを 見守りながら、種々の検査を進めるとの事。 あまりの突然の境遇の変化に未だ半信半疑の思いである。 私の身体の中で一体何が起こったのだろうか・・・?
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