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奇跡を体験

16.横浜市立総合リハビリテーションセンター  診察予約を入れて2ヶ月目でようやく受診と待たされたが、受診直後に幸いにも直ぐにベッドが 空いたとのことで、急遽、6月7日に横浜市立総合リハビリテーションセンターへ転院が決まる。 今までお世話になったお医者さん、看護婦さん、助手さん、掃除のおばさん、皆さんにお礼を したいが、全ての人に顔を合わせる事が出来ず心残りとなった。 本当に、お世話になりました。  有難う御座います。  横浜市立総合リハビリテーションセンターでは生活の自立が目的のセンターだけあって、食事は 皆一緒に食堂で摂り、お風呂も週2回入れるし、洗面所、トイレ等も独力で使用する事になる。 設備が良く全てに余裕があり、何と言っても新しく、民間の小さな病院とは大違いである。 転院した時は、車椅子で移動し、両手ロブスト杖で少し歩ける程度だが、3ヶ月後に、片手杖で 歩いて退院が、当面の目標となった。 手術前から考えると夢のような贅沢な目標である。 今までは家から近いこともあり、妻が毎日2回通院して介護してくれたが、これからは週1回の 面会となり、洗濯も洗濯機で自分ですることとなった。 二日目から毎日、PT(歩行訓練が主体)、OT(手の作業訓練主体)を各1時間づつ、セラピスト さんが、つきっきりで指導・訓練してくれた。 それぞれ、手足の各部の機能、筋力を測定し、それに見合った強化プログラムを考えてくれるので、 それに従っていれば確実に回復するとのことである。 看護婦さんも民間に比べると余裕が有り、良く面倒を看てもらえる。 一日中がリハビリの時間であり、休職中の自分に取って、仕事はリハビリだけと割り切って、 リハビリに専念する私にとっては、周りが全てリハビリを目的としている環境が何よりも嬉しい。 毎日約10時間は、思いっきりリハビリが出来た。 朝5時半起床、欲張りな長いお祈りをし、ベッド上で全身を乾布摩擦約1時間。 検温、洗面、歯磨き、トイレを済まし、7時から朝食。   9時から3時までの間に2時間のPT、OTの時間があり、昼食の時間を除くと約3時間の自主トレ 出来る時間があり、ベッド上、ベッドサイドで、人目を気にせず、自主トレーニングをする。 プログラムは、前の病院からのメニューも含め30項目を超え、使う小道具も増え、いくら時間が 有っても足りないぐらいとなった。  日によっては、この時間にお風呂に入ったり、後半では、体育の1時間が追加設定され、「横浜 ラポール」の設備を使っての歩行訓練、トレーニングマシン、水中歩行など、楽しい時間が出来た。 3時ごろから、天気が良ければ病院の周りを、天気が悪いと院内の廊下や階段を使って、 約2時間の自主歩行訓練で汗をかく。 といっても、院内は温調がされており、民間病院の時のように汗びっしょりになることはない。 6時からの食事の後、約2時間、やりきれなかったメニューや、今日、新たに教わったメニューの 復習などをし、最後はストレッチで調整し、9時の消灯の頃には完全にくたびれきっていた。 欲張りな長いお祈りを終えると、痙性を気にする間も無くすぐに熟睡してしまう。 もっとも、寝返りの度に、また目を覚まし、直ぐに熟睡の繰り返し・・・。 テレビや、ラジオを見聞きすることはなく、新聞と、時々本を読む以外は、頭は全く使わず、 兎に角、体を動かし続けた。 今までの一生の間で、このように一つの目標に集中した事って、大学受験準備の時以来かなと 変なことを思いだし、一生懸命頑張ればその通りにならなくても、それに近い所までは達成でき、 少なくとも悔いは残らないだろう・・・と信じた。 ところで、このまま果たして順調に行くのだろうか・・・? 
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