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奇跡を体験

11.尿毒に襲われ・・・ 入院当初より尿パイプを繋がれ、いわゆる垂れ流し状態にあったのだが、3月3日、突然 悪寒に襲われ、39.8度の高熱に苦しむ。   お医者さんの診断で尿毒によるものと判明、このような患者には、ほとんど例外無く有る事 だそうで、私もその後、2回襲われた。 その度に、熱冷ましの頓服を飲み、膀胱洗浄の点滴を受ける。 入院以来の連日の点滴で、両手足が点滴跡だらけで、新しく点滴の針を打つのに看護婦さんが 苦労する始末だ。 尿毒の対策の為にも、毎日2リットル以上の水を飲むように言われるが、両手が使えない身に とって、そう簡単な事ではない。 娘が、お茶の入ったペットボトルに点滴用のチュウブを繋いで、握れなくても腕に引っ掛けて 動かせば口元まで運べるように工夫をしてくれた。 ところで何時の間にか、入院している階のお医者さん、看護婦さん、助手さん、セラピストさん、 掃除のおばさん等の約30人の名前と顔を覚えてしまっていた。 皆さん、名前を覚えられると、少し驚くと共に接し方が少し変わるようであった。 看護婦さん、助手さんの看護、介護の仕事は、近くで毎日見ていると、本当に、大変な肉体 労働であると同時に、精神的な我慢強さを必要とする仕事で、その仕事振りには頭が下がった。 多くの看護婦さんと親しくなり、いろいろと、親身の世話をして戴いたし、精神面でも多くの アドバイスを戴いた。 皆さん、多くの患者と接するうちに、精神的に素晴らしい何かを積み重ねてこられたのだろう。 ようやくこの頃になると、看護婦さんによる床ずれ対策の為の2時間おきの姿勢変更介護の ペースに身体が慣れてきて、夜中もその為に睡眠不充分になることは無くなったが、寝付く時に 何時も困ったことがあった。 いわゆる、痙性である。   自分の意思に関係無く手足が突っ張るのには大弱りである。 特に、これから寝ようとすると、起きている時に気にならない痙性が途端に気になってくる。 足に装具が付いているので、足が痙攣すると、装具を通して全身が震えて眠気を覚ます。 痙攣は大体30秒から一分置きぐらいに襲ってきて、気にしないように思っても駄目である。 それでも何時の間にか、くたびれて眠ってしまう。 目覚めた瞬間に、又も大きく全身が突っ張る。 時には腓返りを起こしたような痛みも伴う。 痙性って自分にはとても辛い事なのだが、周りの人にはなかなか分かって貰えない事のようだ・・・。 何か、痙性は段々とひどくなって行くような気がするが、大丈夫なのだろうか・・・?
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