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奇跡を体験
9.妻の看護に救われて
入院以来、妻の献身的な看護を受ける。
当初、死んでしまうのではないかと心配し、手術にも反対であったが、朝夕、毎日2回の食事の
介護に欠かさず来てくれ、病状が安定してくるにつれ、こまごまと世話をしてくれた。
結婚以来、私が急性盲腸炎、結核、薬性肝炎、転倒打撲記憶障害、アキレス腱切断、肋骨骨折
等と引き続きトラブルを重ねる中で、子供の2回の出産の為の入院以外は一度として、寝ついた
事も無く、我が家の大黒様としてこれ以上を望めない働きには何時も頭が上がらない。
寝たきりで、未だ身体を起こせない状態での毎日三度の食事は、食欲を望むべくも無く、
一種の定期的にしなければならい辛い仕事のようなものであった。
おかゆとおかずの順番、スプーンで運ぶ量とそのペース、細かいことが気に入らないと、つい
不満を言ってしまうが黙って受け止めてくれる。
「手足を揉んでくれ」とか、「手ぬぐいで拭いてくれ」とか、ついつい我侭をお願いする。
会社と、4月より予定していた監査及び講師の仕事関係先へ、入院時に緊急で電話は入れたものの、
何とかその後の状況を便りしたくて、妻に口述筆記させ、息子にパソコンで清書を頼み送付する。
E−MAILの方は息子が定期的にチェックし、必要なものはプリントして持ってきてくれ、
適当に返事もしてくれるので、何とか外部との情報連絡を保つことが出来た。
嫁いでいる娘も、週に2日は顔を出して、色々と世話を焼いてくれる。
家族の皆が、それなりのやり方で気を使ってくれているのが良く分かる。
いつもは、家族の中で口喧嘩も少なくないのだが、実に、病人の幸せを感じた。
私はこの家族に果たした応えることが出来るのだろうか・・・? 
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