悪党シリーズ


Gメン史上に残る個性豊かな
悪党
たちの紹介です。
Gメンでは様々な犯罪者が登場しますが、不幸にして罪を犯した者や、やむを得ず罪を犯してしまう者も多くいます。
一方、自らの欲望で犯罪を犯す鬼のような悪党がいます。
そんな悪党たちの魅力を紹介します。


銀行強盗 谷村 昌彦 第96話『停年強盗』
バスジャック ジョニー 大倉 第222、223話『大暴走!バスジャック』『バスジャック対四人の狙撃者』
バスジャック 沢田 勝美 第222、223話『大暴走!バスジャック』『バスジャック対四人の狙撃者』
島田とらお 粟津 號 第281話『夜歩く魔物の花嫁』
望月源治 蟹江 敬三 第285話の『満月の夜女の血を吸う男』
銀行強盗 小林 稔侍 第300、301話『盗まれた女たち』『盗まれた女たちPART2』
誘拐犯 西田 健 第300、301話『盗まれた女たち』『盗まれた女たちPART2』


谷村昌彦演じる成長する犯罪者”片山しんご”
(第96話『停年強盗』より)
谷村 昌彦
氏名/人物チャート 銀行強盗:片山しんご
生息地 東京都大田区
年齢 54歳
性格 まじめ
家族構成 女房と子供がいる。(別居中)
しんごの身体データ 運動能力は極めて低い。銀行のカウンターを超えるのにひと苦労するほど。
殺人歴 なし。
強盗の動機 会社が倒産し金が欲しかった事と、若い仲間が新しい車を作る資金調達のため。
武器 ライフル銃2丁。弾は400発。明治銃砲火薬店から盗んだもの。
第96話での人間関係
↓銀行強盗4人組
片山しんご 対立
小田切警視
(人質となる)
守る 人質たち
(銀行員や客
合わせて十数名)

説得
片山幸子
ほんだしょういち 対立
Gメン、警察官
まついみつお
浮田茂(運転手)
襲撃  曙銀行長沢支店に盗難車で乗りつけ運転手一人を車に残して3人で襲撃。
ライフルを携えウインドブレーカーにで身を包み進入。人相がわからないように目だけ露出している。だが、すぐに服装が乱れ顔が露出してしまい人相がばれてしまう。なんとも間抜けな強盗たち。

 その中のひとり谷村昌彦さん演じる”おじさん”こと”片山しんご”。サラリーマン生活で挫折を味わった男。ミドルの世代として「肩たたき」、今でいうリストラにあった男。出向先の会社が倒産し家のローン返済に困り、家を手放すはめになる。そしてとどめにかみさんと子供に逃げられるという挫折を味わう。そのちっぽけな幸せの家を抵当として奪ったのが曙銀行だった。

 ”しんご”は強盗に入ってもおろおろしていてなんとも情けない。手も震えてしまっている。さらにパトカーのサイレンが聞こえると札束を袋に詰めていた手がまた震えてしまう。
しかし、他の2人と違う点は成長する犯罪者であること。当初強盗の主犯は”しょういち”だったが、しだいに”しんご”に移る。
警視  ”ほんだしょういち”が銀行内に居合せた小田切警視に警察みたいな口のきき方ををするな!といい、小田切警視が警察手帳を見せると強盗たちはひるんで一歩後退してしまう。まったく情けない犯罪者たちであった。
交代  ”ほんだしょういち”が誤って仲間の”まついみつお”を射殺してしまう。救急車を呼んだが医師の到着した時にはすでに帰らぬ人となってしまった。
 この時から”しんご”のなかで何かがはじけ覚醒する。いままで指揮をとっていた”しょういち”に変って強盗の主導権を握った”しんご”。”おじさん”は腹をくくったように落ち着きをはらうようになっていた。もはや昔の”おじさん”ではなくなっていた。

 すでに”しょういち”には気力が失せ始めていた。仲間の死を前に泣きじゃくってしまうほどに。そんな仲間をみて”しんご”は断固戦う決意を固めライフルを携える。とてもさまになっており、銀行に侵入してきた人物とは思えないほど貫禄がでてきた。
弱点  ”しんご”は小田切警視に逃走の要求をするがはっきりと断られる。口論となるが医師から受け取った”しんご”の娘:幸子からの手紙を小田切警視は突きつけた。”しんご”はひるみやめろと懇願する。愛娘の言葉は”しんご”にとってあまりにもきついものだった。
結末  逃亡するため小田切警視に入り口の扉を開けさせた。しかし、そこに待っていたのはGメンたちと愛娘の幸子だった。その幸子の口から銀行襲撃を知らせたのは幸子本人であることを知る。”しんご”は衝撃を受ける。しばらくの後に”しんご”は自らの命を絶ってしまう。
エンディング 追想が流れる・・・。
コメント  谷村昌彦演じる”おじさん”こと”片山しんご”。まじめに働いてきたが会社にいいように使われた男。「肩たたき」、いわゆるリストラにあった男。出向先の会社が倒産し家のローン返済に困り、家を手放すはめになる。そしてとどめにかみさんと子供に逃げられるという絵に書いた様な挫折を味わう。リアルな設定で実にしっくりくるストーリー。当時の世の中の雰囲気が反映されており、共感する視聴者も多かったのではないだろうか。

 今回の犯罪者たちは強盗に入ってもおろおろしていてなんとも情けない3人組み。手も震えてしまっている。
しかし、特異な点は”しんご”が他の2人と違い、成長する犯罪者であることだと思う。当初強盗の主犯は”しょういち”だったが、しだいに”しんご”に移る。(ここでも成長しないなさけないヤツを演じるのは沢田勝美!)
会社人間の顔から犯罪者の面構えに変貌してくるのである。見所のひとつでもある。

 人質の夜学に通う女子高生の開放してという懇願する態度に自分の娘を重ねたのか、”しょういち”の意見を聞き入れず”しんご”の判断で人質から開放した。そして”みつお”が死んだ時、”しんご”の中でなにかが変った。人が変ったようだった。この時の表情がすばらしかった。谷村昌彦のすごいと思うところである。
 それまで温和だったが攻撃的な言動を発するようになり、警察への怒りを露にする。おそらく今までの貢献した会社に裏切られたことに対する怒りがここで爆発したのではないだろうか。
 おどおどしていた人物とはとても同一人物とは思えないほど落ち着きがでてきた。54歳にして初めて戦うことを覚えた”しんご”。仲間の死を目の前にして泣きじゃくる”しょういち”とは大違いであった。犯罪者としての貫禄が出てきた。まさに成長する犯罪者である。
 しかし、犯罪者の顔になったり父親の顔になったりと心の葛藤が見られ、完全な悪党にはなれなかったと思う。所詮、鬼のような犯罪者にはなれなっかったのだ。そこが魅力的でもあるのだが。ここらへんの葛藤の表現力がまた見所でもある。

 終盤、精神的にも上手の小田切警視が追い詰めたラストシーン。
外へと通じる玄関のシャッターと扉を小田切警視が開けようとする際に”しんご”は「やめろ」と命令口調だったがそんな言葉を無視し扉を開ける小田切警視に再度命令口調では言えなくなった”しんご”。娘を前にして「やめてくれ」と懇願するようになってしまった。そして精神的に追い詰められつつあった”しんご”にダメ押しの娘からの告白。
「警察に知らせたのは私・・・」
”しんご”のショックは計り知れず動揺、困惑、放心し、遂には自らの命を絶ってしまう。なんとも救えない結末。Gメンである。

 犯罪者→挫折した会社人間→父親の顔を見事に演じていました。「停年強盗」は単に犯罪を描くのではなく、どこにでもいる人間が追い詰められると犯罪者になりかねない、という設定。印象に残る犯罪者でした。
第96話『停年強盗』

プロデューサー
近藤 照男
樋口 祐三

構 成
深作 欣二
佐藤 純弥

脚 本
高久  進

音 楽
菊池 俊輔
エンディング
追 想

しまざき由理


出演者

谷村 昌彦
遠藤 真理子
浜田 寅彦
六本木 真
冷泉 公祐
沢田 勝美
浅見 小四郎
河合 絃司
五野 上力
亀山 達也
山田 光一
結城 なほ子
土田 かほり
木村 修

丹波 哲郎
TETSUROU TANBA

倉田 保昭
YASUAKI KURATA

岡本 富士太
FUJITA OKAMOTO

藤田 美保子
MIHOKO FUJITA

藤木 悠
YU FUJIKI

夏木 陽介
YOUSUKE NATHUKI

ナレーター
芥川 隆行

監 督
鷹森 立一



虫ケラ以下の野郎”バスジャック犯”(主犯)
(第222、223話『大暴走!バスジャック』『バスジャック対四人の狙撃者』より)
ジョニー 大倉
氏名/人物チャート バスジャック:北川せいじ
生息地 東京都大田区(?)あづま荘2階 弟北川たけし(19)と住んでいた。出身は群馬県。
年齢 21歳(若い!)
性格 無鉄砲で短気な性格。1人殺すも2人殺すも同じと言うワル。
警察は口をきくのもいやなほど嫌いらしい。また、平気で女を殴る。
家族構成 父は獄死、母は行方不明。(家庭環境がよくなかったのね)
身体データ 中肉中背。ランニングシャツとバンダナが似合う若造。(ランニングが本当によく似合う)
殺人歴 ミュージックの音が大きいと注意しに来た交番勤務のかわむら巡査(小鹿番)を至近距離から射殺。
さらに明和銀行城南支店周辺を巡回中の警察官も射殺。人質の暴走族の男も至近距離から射殺。これは男が仲間になったふりをし、せいじを裏切ったため。また、誤って実の弟までも射殺してしまう。
武器 アーマライトAR14カスタムライフル(弾丸150発)。射撃場に止めてあった車の中から奪ったもの。
殺人の動機 ライフルを盗んだのがばれたと勘違いをして巡査を射殺。また、「1人殺すのも2人殺すのも同じだ」などといい巡回中の警察官も射殺。自己防衛のために殺したという滅茶苦茶な動機。
バス 「日東バス」のワンマンバス。吉崎町→済生会中央病院行き
人質 大半が病人。全部で8人。
バスジャック 北川せいじとたけしは明和銀行城南支店の銀行強盗を企むが失敗に終わり、警察から逃走するはめになってしまう。そもそも安易に警官を撃つ事が失敗のもと。あまりにも軽率。冷静さのカケラもない。
さらに部屋に「私は銀行強盗を計画してます!」と言わんばかりの見取り図。間が抜けてます。逆にこういう所が彼らのおもしろいところでもあるんですねぇ。

途中、バスをジャックし病人を乗せたまま晴海の埠頭に逃げ込み警察と対峙する。銃撃戦の際に弟が負傷しせいじは激怒。
 その後、弟が病院で死亡したことを知るとせいじは発狂。一方Gメンは狙撃隊を出動。配置についたがせいじが人質を盾にしているため狙撃が不可能となった。
 膠着状態が続き、事態が好転しないため立花警部がついに立ち上がる。
立花警部と対決 せいじをバスからおびきだすため、無防備のまま説得に行く。
近づく立花警部をライフルで狙撃、片手を負傷する。立花警部は
 「弟を殺したのはおまえだ。おまえは虫ケラ以下の野郎だよ!」
と怒りをこめて叫ぶ。
 カッとなったせいじはバスから飛び出す(単純!)。そして中屋刑事がヘリコプターから狙撃しせいじは捕まる。
エンディング ささきいさおのレクィエムがラストシーンからエンディングにまたがって流れる・・・
コメント なんといってもたけしの無鉄砲な行動が見所でエンディングまで目が離せない。精神的にあまりにも青く、若い。無茶、無計画、無謀、等々、’無’がつくのはなんでも当てはまりそうなヤツ。20歳そこそこだから当たり前かもしれないが。
この”若気のいたり”的なものをジョニー大倉が汗を掻きながら見事に演じきっていて見ごたえ十分。
例えば弟を「ここで手術しろ」などと医者に対して滅茶苦茶な要求をするところなど青さが顕著にあらわれている。しかし、一方で精神的な軟弱さがわかるシーンも多々ある。連絡役の彼女との気迫のこもった口調にたじろいだり、看護婦に扮した警部補に睨みをきかされた時、また警部に弟の真の死因を告げられたときなどである。キャラクターがくっきりと現れている。見事である。


無鉄砲、まさに彼の形容詞としてぴったりの言葉。
ライフルを撃ちまくるあたりがまさにそれ。いくら150発所持しているとはいえ撃ちすぎ(笑)。立花警部や田口刑事の前進を阻んだり、報道のヘリを撃墜するとは恐れ入ります。下手な鉄砲、正に数打てば当たるんですね。


人質の暴走族とのやりとりもなかなか面白い。珍しくせいじが’頭’を使うのです。アカの他人は信用しない、、、にしても弾を込めないとはせいじなりに賢いところもある。ワル賢いというのかもしれないが。弟しか信じないあたりは兄弟愛を感じさせてくれる。また、家庭環境の影響も影を落としていてGメンらしい重いテーマであり、単なるバスジャックの捕り物ではないところが社会派本格ドラマである。現代にもそのまま通じるテーマ。さすが近藤プロ。


立花警部とのラストの対決も見物。
方や数々の修羅場をくぐってきた鬼警部、方や二十一歳のまだまだ未熟な若造。もう戦う前から勝負あったりなのですが。。。
虫けら扱いされて煽られて出てきてしまう、、、ああ、なんて単純!自尊心はあるのね。ここが彼の面白いところなのです。絵に描いたような行動、教科書どおりですね、せいじくん。
ストーリーを通して無茶苦茶すぎて笑える部分も多々あり、何度見ても楽しめる作品。弟役の沢田勝美とのコンビが絶妙なのも特筆すべき点。顔は似ても似つかないが素敵な兄弟。


どうでもよいことかもしれないが、ファッションも要チェック。
刑事役以外の出演者は必ずどこかで自己主張しているもの。彼の場合はやはりあのランニングシャツとバンダナ。バンダナもうまいタイミングで活用し、威勢の良さをうまく表現していて小道具の用い方が凄くうまい。ちなみに本放送時、友人の兄は”ジョニクランニング”と呼んでいたそうな。


最後に述べておかなければならないのが挿入歌。
テンポ、詩、曲が兄弟にぴったり。
絶賛に値するもので、「長渕剛の’祈り’」。
なにが絶賛か。それは「選曲」。選曲がすばらしい。山本逸美さん、凄い!
急にボリュームが大きくなったりして、音の強弱が北川兄弟の気分をうまく演出していたりする。実に効果的。曲の流れる詩とタイミングがもう、なんともすばらしい。
この作品を思い出すとこの曲が頭の中で流れるほど印象深い。
Gメンの作品ですぐに思い浮かぶ挿入歌と言えばこの曲と「死んだはずの女/シクラメンのかほり」。それほど作品と整合しているって事でしょう。
第222話『大暴走!バスジャック』
第223話『バスジャック対四人の狙撃者』

プロデューサー
近藤 照男
樋口 祐三

構 成
深作 欣二
佐藤 純弥

脚 本
高久 進
永井 達郎

音 楽
菊池 俊輔
エンディング
レクイエム

ささきいさお


出演者

ジョニー大倉
沢田 勝美
小鹿 番
奥村 公延
田中 筆子
下村 節子
北村 昌子
細野 輝利
相馬 剛三
横井 功三
溝口 舜亮
山口 正一郎
青木 茂
河合 絃司
相沢 治夫
高野 隆志
伊達 弘
上田 三津子
今村 均
久木 念
井上 邦道
佐藤 吉蔵
持原 洋樹
立川 良一
松本 清
中丸 忠雄

丹波 哲郎
TETSUROU TANBA

若林 豪
GO WAKABAYASHI

夏木 マリ
MARI NATHUKI

伊吹 剛
GO IBUKI

有希 俊彦
TOSHIHIKO YUKI

千葉 裕
HIROSHI CHIBA

夏木 陽介
YOUSUKE NATHUKI

ナレーター
芥川 隆行

監 督
山口 和彦



虫ケラ以下の野郎の”バスジャック犯”(共犯)
(第222、223話『大暴走!バスジャック』『バスジャック対四人の狙撃者』より)
沢田 勝美
氏名/人物チャート バスジャック:北川たけし
生息地 東京都大田区(?)あづま荘2階 兄北川せいじ(21)と住んでいた。出身は群馬県。
年齢 19歳
家族構成 父は獄死、母は行方不明。
性格 落ち着きがなく、やんちゃな性格(さすが沢田勝美!)。
たけしの身体データ 中肉中背。ランニングシャツとGパンが似合う若造。
前科 なし。少年院に何度か出入りし、上京してから2,3度所轄にやっかいになっているワル。
武器 拳銃。
かわむら巡査から奪ったもの。
バスジャック 北川せいじとたけしは明和銀行城南支店の銀行強盗を企むが失敗に終わり、警察から逃走するはめになってしまう。兄のせいじはやる気十分だったが、この時たけしは銀行襲撃に半信半疑だった。
 途中、バスをジャックし病人を乗せたまま晴海の埠頭に逃げ込み警察と対峙する。
田口刑事がバスに接近、たけしは拳銃で発砲。と、同時にせいじが田口刑事を狙撃したがはずれ、たけしの右わき腹に命中し負傷する。
せいじは自分の弟を撃ったとは思わず、田口刑事が撃ったものと思いこむ。
 その後、病院に運ばれ死亡。空へ帰ってしまいました。
コメント  頼りないたけしを演じる沢田勝美、落ち着きのないやんちゃな若造の役。ハマリ役!
沢田勝美が登場すると、「ああ、またなにかやらかしそう」と期待が膨らみます。案の定、目一杯膨らみました(笑)。期待通りの活躍で、大満足!実に楽しいキャラ。
「にいちゃ〜ん、どうするんだよ」
と頼りない声。これぞ沢田勝美の魅力です。
兄貴に甘えっぱなしの弟が見事に表現されている。
ジョニー大倉に劣らず小道具も忘れていない。
狙撃され兄に肩を揺すられたときのガム!
あの吐き出すタイミングは最高。
また、暴走族からテープレコーダー(ラジオ?)を奪い「祈り」を聴きながら上機嫌になって踊る姿は無邪気でかわいらしい。バスジャックしているという自覚が全くないらしい(笑)。

唯一信頼している兄貴を頼る表情、しぐさがとにかくうまい。
拳銃を撃つ仕草が頼りなかったり、警察に対する怒号などは特に良い。
Gメンでは頻繁に「なにかやらかすヤツ」として登場。名脇役でしょう。
若くて無鉄砲な役柄が多く目立ちます(というよりもそういう目で見ているからか?(笑))。


夜歩く魔物”とらお”
(第281話の『夜歩く魔物の花嫁』より)
粟津 號
氏名/人物チャート 夜歩く魔物:島田とらお
生息地 長野県黒谷町
年齢 35歳
性格 わがまま、なまけもの(ひとさまの畑は荒らす、女と見ればつけまわす:島田”ぎいち”(父)談)
家族構成 島田”ぎいち”(父)、島田”きよ”(母)、島田”えいじ”(弟)と”ときえ”(”えいじ”の嫁)と長男のとらおの5人家族
身体 小太りで頭はスポーツ刈り。後ろ姿はドラえもんのよう。
口周りともみあげにヒゲをたくわえている。前歯2本はいつも露出していて、闇夜でもキラリと光るほどの前歯(銀歯)をもつ。(闇夜では目と前歯が光るのです。)
 昔、きのこ狩りに行った時、母親に誤って崖から落とされて頭を強く打ってからおかしくなったらしい。
殺人歴 父親と弟夫婦の3人(おらは長男だ。この家はおらのモンだと言い、至近距離から射殺)
武器 散弾銃(押入れに隠してある)
殺人の動機 片桐ちぐさを嫁にできなかったこと。単純!(とらおの嫁になる女など、世間を探してもどこにもおらんぞ!と父に言われて決意が固まったらしい=口は災いの元とはこの事だ)
人間関係
立花警部 守る

助けを求める
片桐ちぐさ

対決
島田とらお ひとめ惚れ
殺害
家族
襲う 望月源治に殺された片桐刑事(ちぐさの兄)の四十九日の頃。
とらおは家族を無茶苦茶な動機によって殺害。
その後、とらおは片桐ちぐさを裏山に拉致、ちぐさに向って
「みんなおまえのせいだ。オラの嫁になればこんな事にはならなかった。」
などとめちゃくちゃな事を言うと、ちぐさは
「好きなひとがいる。立花警部よ!」
と言い返し
「よりによってデカか!こうなったら皆殺しだ!ぶっ殺してやる!」
とおもいっきり唾を飛ばしながら発狂する。
全く筋が通らないところがとらおの頭の中なのである。
立花警部と対決 片桐ちぐさの家の裏山。
とらおは散弾銃を片手にちぐさをかかえて岩陰にひそみ立花警部が来るのを待つ。背後をとったとらお(意外とすばしっこい!)は立花警部を無防備にさせ散弾銃を発射!その瞬間ちぐさが横からとらおに飛びつき弾はそれる。
しかし怒り狂ったとらおはちぐさの顔面に散弾銃で顔面をなぐる。ちぐさを射殺しようとするが立花警部の拳銃が火を吹きとらおは捕らえられる。だがちぐさは視力を失った。
立花警部は「生涯、片桐ちぐさを離すまいと固く誓った」
暴れるとらおもさすがに立花警部には敵わなかった。
コメント とらおは非常に個性的なキャラクターです。
とぼけた面構えで憎めない顔つき。働かず、食物ばかり食べている・・・どうしようもないヤツ。
腹が減ったらそこらへんの食い物をほおばるとらお。
281話では何度もそんなシーンがあります。柿をうまそうに食ったり、生卵、生野菜をむしゃむしゃ食べるのです。この時のとらおの表情がなんともいいがたい面構えをしていて非常におもしろいのです。
だけどなぜか好感を抱かせるものがあって好きである。
独特のキャラクターであるとらおを演じる粟津號さんは蟹江敬三さん、小林稔侍さんの演技に勝るとも劣らないといっても過言ではないと思っています。悪党の中でも最もお気に入りのキャラクターです。

 しぐさ一つ一つがなんともいえないオリジナリティーがあるのです。
喜怒哀楽の表現の仕方がとらおならではのものですごくおもしろいのです。喜んだかと思えば気に入らないことになるととたんに怒り狂ったり、発狂する。
蟹江敬三さん演じる望月源治や小林稔侍さん演じる悪党と比べて狡猾ではないのですが、そこがまたとらおの個性であり、おもしろいところなのです。粟津號さんにしかできないキャラクターがとらおなのです。

 悪ガキがそのまま大人になったようなとらお。自分の感情に素直に行動しすぎるとらお。こんな悪党は2度と現れないだろう・・・

第281話の『夜歩く魔物の花嫁』

プロデューサー
近藤 照男
樋口 祐三

構 成
深作 欣二
佐藤 純弥

脚 本;
高久  進

音 楽
菊池 俊輔

エンディング
遥かなる旅路;


ポプラ


出演者

島 かおり
本間 文子
粟津 號
江角 英明
灰地 順
徳弘 夏生
日野 道夫
南 祐輔
荒川 保男
丘 みさお
宍戸 久一郎
山口 正一郎
武田 博志
小山 昌幸
佐藤 達郎


丹波 哲郎
TETSUROU TANBA

若林 豪
GO WAKABAYASHI

伊吹 剛
GO IBUKI

宮内 洋
HIROSHI MIYAUCHI

千葉 裕
HIROSHI CHIBA

中島 はるみ
HARUMI NAKAJIMA

川津 祐介
YUSUKE KAWAZU

ナレーター
芥川 隆行

監 督
小松 範任



魔物のような”望月源治”
(第285話の『満月の夜女の血を吸う男』より)
蟹江 敬三
氏名/人物チャート 凶悪犯:望月源治
生息地 長野県黒谷町
年齢 30代
性格  極悪非道、冷酷無比、自己中心的、狡猾、残虐な性格。
裁判所で大町刑事課長が望月源治の凶悪ぶりを説明している。
「5人を絞殺し死亡したのちさらに手斧にて頭部を殴打。また犯行を隠蔽するために共犯の同僚も手斧にて殺害。さらに片桐ちぐさの兄片桐刑事をまたもや手斧にて殺害。まれにみる凶悪な男」
まさにまれにみる魔物のような悪党です。
 また、あの黒木警視正も立花警部に望月源治を覚えていますかとの問いに
「ああ、あの魔物のような男か」
と記憶に残るほどの人物なのです。
身体  顔は浅黒く、眉毛が太くつりあがっている。鼻の下とアゴにうっすらと無精ヒゲをはやしていて悪党の見本の様な面構え。
服装がこれまた胡散臭く、腹には腹巻をしていて、足袋をはいている。どうやら足袋は悪党ご用達らしい。また、腹巻は手斧を収める役割も果たしている。機能的だ。
殺人歴  ”まつぬまたいち”と大町刑事課長を手斧で殺害。手斧さばきはすばらしく、手斧をもったら右に出る悪党はいない。そもそも手斧を使いこなす悪党もなかなかいないが。
武器 手斧(もちろん盗んだもの)
殺人の動機 ”たいち”殺害はその姉”きくよ”をだますため。”大町刑事課長”は自分が生き延びるために殺害。
人間関係
立花警部 守る

助けを求める
片桐ちぐさ

捕まえる

殺意
望月源治 利用している

信用している
まつぬまきくよ
襲う 望月源治は立花警部に復讐するため脱獄。
”きくよ”を利用し目の治療で入院している片桐ちぐさを誘拐。
目の見えない片桐ちぐさに手斧を触らせ、恐怖を味あわせる。実に悪趣味!これが源治だ。
立花警部と対決 片桐ちぐさが入院していた病院の裏山で対決。
望月源治は手斧を武器に片桐ちぐさを誘拐し立花警部をおびきだすことに成功。望月源治は立花警部を無防備にさせ拳銃を奪う。
望月源治は「死ねー!立花!」と叫び引き金をひく。しかし、拳銃には弾が入っていない。その隙に立花警部は猛然と体当たりをくらわせ、ちぐさを救う。
 望月源治は手斧で立花警部に傷を負わせ、とどめを刺そうとする、が、その瞬間きくよが包丁で望月源次の背中を刺す。そして望月源治ときくよは二人で崖から転落し、ついに魔物は死んだ・・・
コメント  望月源治は演技がうまい。「芝居」がうまいのです。
この芝居が見所のひとつ。源治の魅力であります。
そのひとつは裁判所から護送される時の場面で、車に乗りこもうとしたとき望月源治が
「あた、あた、いたたたたた、」
と、頭を抱え痛い振りをし刑務官をだまし、不意打ちをくらわせ脱走するのです。この時のアクションが実におもしろい。演技力抜群。
 また、自分が生き延びるため巧みに警察が”きくよ”の弟を殺したと”きくよ”に説明し、警察への不信感を植え付け、自分の見方にひきいれる。もちろん弟を殺したのは望月源治。そして望月源治は立花警部と対決の際に
「きくよか、あのバカ女!女なんてのは石ころといっしょだ!女なんぞはゴマンといらー!」と豪語している。初めから”きくよ”を利用しようと芝居をしていたのです。
自分のためならなんでもする望月源治。恐るべし源治。
Gメン史上、最も凶悪かつおもしろい人物です。
第285話の『満月の夜女の血を吸う男』

プロデューサー
近藤 照男
樋口 祐三

構 成
深作 欣二
佐藤 純弥

脚 本
高久  進
小松 範任

音 楽
菊池 俊輔

エンディング
遥かなる旅路


ポプラ


出演者
島 かおり
蟹江 敬三
左 時枝
江角 英明
蔵 一彦
今西 正男
菅沼 赫
大木 正司
徳弘 夏生
井村 昂
坂井 寿美江
樋口 のり子
小山 昌幸
山田 光一
小笠原 弘
宍戸 久一郎
武田 博志
山浦 栄

丹波 哲郎
TETSUROU TANBA

若林 豪
GO WAKABAYASHI

伊吹 剛
GO IBUK

宮内 洋
HIROSHI MIYAUCHI

千葉 裕
HIROSHI CHIBA

中島 はるみ
HARUMI NAKAJIMA

川津 祐介
YUSUKE KAWAZU

ナレーター
芥川 隆行

監 督
小松 範任



小林稔侍演じる凶悪銀行強盗犯
(第300、301話の『盗まれた女たち』『盗まれた女たちPART2』より)
小林 稔侍
人物チャート 凶悪銀行強盗犯
発生現場 東陽銀行
年齢 不明
性格 極悪非道、狡猾
背後からでも人を撃つ仁義のカケラも無い極悪。
イライラすると声が上擦ってくる。また、忍耐力があまりない。
自分に説教をする医者に我慢ができなくなり射殺。
身体 長身で痩せ型。
緑色のスニーカーが特徴。頭はぼさぼさ、ぶしょうヒゲをたくわえている。
殺人歴 警察官、大西まさこ(社長婦人)、医者3人を射殺。支店長1人を見殺し。
武器 ライフル
殺人の動機 銀行から金を奪うため
人間関係
小山けんじ
銀行強盗リーダー 吹雪杏子刑事 大西俊夫 小山のぶお
理由も言わずにふった
小山のぶおの昔の女
人質にとる 大西まさこ
夫婦
人質にとる

銀行強盗
×2
小山えつこ
襲撃 3人で東陽銀行を襲撃。逃走に失敗。立てこもる。
警察との交渉するもうまくいかず、最後には狙撃され全員死亡。
見所は警察との交渉、電話のやりとりがおもしろい。
また、短気なところがおもしろい。
コメント 電話で黒木と何度も取引をするのですが、小林稔侍のしゃべり方は独特でなかなかまねができるものではない。抑揚のあるしゃべり方、時にはおとなしく、時には荒々しく叫ぶ姿はとても面白い。
この話の彼の見所はこれにつきます。
また、面構え、髪型服装は本物の強盗顔負けの迫力と貫禄です。
 吹雪刑事を本気で顔面を殴ったり、説教する医者を射殺したりと極悪ぶりを発揮していて、上記の悪党たちに勝るとも劣らない悪党です。
第300話『盗まれた女たち』
第301話『盗まれた女たちPART2』

プロデューサー
近藤 照男
樋口 祐三

構 成
深作 欣二
佐藤 純弥

脚 本
佐藤 純弥

音 楽
菊池 俊輔

エンディング
遥かなる旅路


ポプラ


出演者

小林 稔侍
根岸 一正
福崎 和宏
西田 健
星野 真弓
沢田 勝美
内田 朝雄
稲野 和子
加藤 和夫
中 真千子
河合 絃司
新井 和夫
原田 力
滝川 潤
市原 清彦
達 純一
友金 敏雄
吉宮 慎一
五野上 力
三上 剛
樫村 まゆみ
武島 麻美
山口 正一郎
北村 大造
下村 節子
入江 正徳
里見 和香

丹波 哲郎
TETSUROU TANBA

若林 豪
GO WAKABAYASHI

伊吹 剛
GO IBUKI

宮内 洋
HIROSHI MIYAUCHI

千葉 裕
HIROSHI CHIBA

中島 はるみ
HARUMI NAKAJIMA

川津 祐介
YUSUKE KAWAZU

ナレーター
芥川 隆行

監 督
山口 和彦


西田健演じる誘拐犯
(第300、301話の『盗まれた女たち』『盗まれた女たちPART2』より)
西田 健
人物チャート 誘拐犯:小山のぶお
発生現場 小山制工所
年齢 不明
性格 沈着冷静
3人兄弟の長兄としていつも冷静。弟や妹に的確に指示を出す。
誘拐も仕事のようにこなす。
家族 弟(けんじ)、妹(えつこ)。母親は焼死、父親は首吊り自殺
身体 長身で痩せ型。作業着も着こなす二枚目。
殺人歴 なし(暴力をふるい田口刑事を気絶させた程度)
武器 素手、モンキーレンチ?
誘拐の動機 不幸のドン底から新たなる旅立ちのため
人間関係
小山けんじ
銀行強盗リーダー 吹雪杏子刑事 大西俊夫 小山のぶお
理由も言わずにふった
小山のぶおの昔の女
人質にとる 大西まさこ
夫婦
人質にとる

銀行強盗
×2
小山えつこ
大西社長誘拐 身代金を手に入れるために誘拐。
弟、妹と共に計画を実行するが1度目の取引では弟が死亡し失敗に終わる。
2度目の取引は成功したが、海外脱出の際に失敗し捕まる。
のぶおの別れた女の”良心”によって捕まった。
別れ なにも言わず婚約を解消して女と別れたのぶお。
理由を聞いても黙って別れてくれといい、去るのぶお。
まさにハードボイルド。誘拐犯に成り下がる前に女と別れすっぱりと関係を絶ち去っていく姿は哀愁漂う。
実にスマートな誘拐犯である。
コメント Gメンによく登場する西田健さん演じる誘拐犯。
今回は渋い役柄でハードボイルドな面もあり決して極悪とはいえない犯罪者。苦労して生活していた者たちがある日不幸の中に突き落とされる家族の長男役。
 Gメンでしばしば取り上げられるテーマ。
やむを得ず犯罪を犯してしまった役柄を見事に演じています。弟役(けんじ)の沢田勝美さんとの兄弟役は他のストーリーでも登場したが、まだ若いけんじと対照的に冷静に事を進める兄のぶおは非常にしぶい。かっこいい犯罪者というのはめったにいないでしょう。

印象的なシーンは2つ。
一つ目は首吊りのあったところを見上げる目つき。深刻かつ様々な憎しみなどの想いが凝縮されたものであり、とても印象に残る。
二つ目はラストの離陸直後の飛行機を見上げるシーン。
人生思い通りに行かない・・・そういう縮図的なシーンで好きなシーンである。
第300話『盗まれた女たち』
第301話『盗まれた女たちPART2』

プロデューサー
近藤 照男
樋口 祐三

構 成
深作 欣二
佐藤 純弥

脚 本
佐藤 純弥

音 楽
菊池 俊輔

エンディング
遥かなる旅路


ポプラ


出演者

小林 稔侍
根岸 一正
福崎 和宏
西田 健
星野 真弓
沢田 勝美
内田 朝雄
稲野 和子
加藤 和夫
中 真千子
河合 絃司
新井 和夫
原田 力
滝川 潤
市原 清彦
達 純一
友金 敏雄
吉宮 慎一
五野上 力
三上 剛
樫村 まゆみ
武島 麻美
山口 正一郎
北村 大造
下村 節子
入江 正徳
里見 和香

丹波 哲郎
TETSUROU TANBA

若林 豪
GO WAKABAYASHI

伊吹 剛
GO IBUKI

宮内 洋
HIROSHI MIYAUCHI

千葉 裕
HIROSHI CHIBA

中島 はるみ
HARUMI NAKAJIMA

川津 祐介
YUSUKE KAWAZU

ナレーター
芥川 隆行

監 督
山口 和彦





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