事故にあった鳥たち

空を自由に飛べる鳥たち。荷物を持つこともなく繁殖期以外は家を持つこともなく、身一つで生きている彼ら。多くの人の力を借りなくては生きていけない自分と較べて少し尊敬しています。食材一つ考えても私は自分で作り出すことも手に入れることも出来ない物の方が多いから。
気をつけてあたりを見ると身近に多くの種類の野鳥が生活しています。ときたま怪我をしたり事故にあったりした野鳥に出会うことがあります。野生として生きるということはもちろん厳しいことです。春に巣立った雛のうち大半が成鳥になれないと聞いています。でも、自然の要因で命を失った鳥たちを目にする機会はものすごく少ないようです。ほとんどの場合がより強い生き物に補食されてしまうからです。
私たちが目にする事故鳥のほとんどは、人間がもうすこし注意をしていたらこんな事は起きなかったのではないかと感じています。
見ていて楽しい写真ではありません。少しでも人間の無頓着さ故の事故が減ることを祈って並べてみました。

釣り糸に絡まれたハマシギに近づいたアオサギ

脚に絡まった釣り糸(多分先に針もついている)が磯の岩に引っかかり飛べなくなってしまったハマシギが30センチくらい飛び上がっては引き戻されていました。少しずつアオサギが近づいてきます。助けようと思ったのか、食べようと思ったのかは分かりません。
為すすべも無く見守っている間に汐がどんどん満ちてきて・・・

セグロカモメ?

若鳥なので種名は少し自信がありません。セグロカモメかオオセグロカモメです。保護して動物病院にと思ったのですが、不自由な足でよろけながら逃げまわり私の方がぬかるみに脚を取られてしまい追いかけられなくなり断念。
イワシを買ってきて毎日この子の近くに投げました。4日目には死んでしまいました。

ウミネコ

片脚を失っていましたが、そうした生活に慣れてきているらしく、飛び立つとき、着地の時によろけますがどうにかなりそうでした。
それでもやっぱり怪我をしなかった場合より寿命はずっと短くなることでしょう。
上の写真もそうですが、水辺はゴミがひどいところですね。

ドバト

上の3種類と違ってこれはお寺の池の橋の欄干で見かけました。左脚の先が無くなっていることが分かるでしょうか?
ドバトは都市公園や駅前の広場などでよく見かけます。裸足で歩いている彼らにとって舗装された場所は堅すぎるのか脚の指を無くしていることもよくあります。
この鳥は指よりもっと上から脚が無くなっています。池の縁に残された釣り糸によるものではないかと思いましたが・・?

怪我をした鳥たちには水辺でよく出会います。私は水辺で鳥を見るのが好きでした。こちらが近づけないことが分かっているせいか鳥たちはのんびりしています。じっくりと姿やしぐさを見て楽しめるから。友人と鳥の話をするときに声をひそめないでも逃げないので安心して感動を共有できるからです。
けれど怪我をした鳥があまりにも目につくようになって、我ながら意気地なしの卑怯者だと思いますが水辺に行けなくなりました。

自分の体の3倍くらいの釣り糸を口から垂らしたまま飛んでいるトビも居ました。何気なく食べた魚が釣り針を飲み込んでいたのでしょう。このトビは3日間同じエリアを飛んでいましたが4日目には見かけなくなりました。

私たち人間と違って、手がない、指もない、ハサミも使えない野鳥たちにとって、釣り糸や釣り針は恐ろしい凶器になります。同じようにビニールの紐もとても危険です。ほつれてくると釣り糸と同じようになってしまうのです。自然素材ならばいつかは腐ります。でも、化学繊維は丈夫でなかなか切れないうえ腐りません。血行不良でえそをおこしてしまうのです。

釣り糸などと同じように問題になってきているのが、海岸に打ち上げられるプラスチック(ペレット)や子ども達が大好きなビービー弾です。小鳥たちにとっては木の実と同じように見えるのでしょう。呑み込みます。でも消化しません。栄養が何もないのにお腹だけは一杯になる。そして衰弱死・・・という話を聞いたことがあります。
日光に当たると数日でとけてしまう素材が出来たら良いなと思います。

私もそうですが鳥好きの人は、カワセミが水面にダイビングして魚を捕らえると「じょうず!」と思わず嬉しくなります。でも、魚大好きの人だったら「かわいそうに・・」と思うかも知れないなーと複雑な気持ちになります。けれど、それは生きるために必要な行為としてわりきるほか無い事かも知れません。

私たちが簡単に出来ることとしては ”人間が魚やザリガニを釣ったりして楽しい時間を過ごすときに、半端に切れてしまった糸、曲がってしまった鍼など(私は釣りをしませんのでそんな理由かどうかは分からないのですが、かなりの量の切れた糸や鍼を拾い集めました)を放置せずにきちんと始末して持ち帰る習慣をつけること。ゴミのポイ捨てをしないこと” くらいでしょうか。それだけでも、このような事故が減るのではないかと感じています。

 

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