ばおはい
『ばおはい』2007.7.17第5回みなさんの作品
第5回2007年7月17日の作品をご披露いたします。
静かな雨が青葡萄を濡らす梅雨寒の中、
第五回ばおはいが行われました。
句に囚われず短歌でも長歌でも現代詩でもOKで
いこうという流れのままで来ています。
だんだん楽しくなってきています。
自由参加ですのでどなたでもどうぞ。
来月、8月21日は連句ワークショップの予定です。
*印は皆で決めた一番良いと思う作品です。
- 《寿太郎》さんの作品
- 蚊心を学びても尚苛立ちの宵
これを、蚊の心知りても今宵いらだてリ と変えたら? - 井の中のかわずと知るもあおぐ空 *
- 雨音に風流消えた日本の梅雨
- 湿り風夏の記憶が香る朝
- 《熊》さんの作品
- 七夕の夢はひらがな幼稚園 *
- 梅雨深き水の惑星水あふれ
- 千の風読みたる少女長崎忌
- 《おもと》さんの作品
- 空の月横浜で見る月も、鹿児島で見る月も同じ月 *
- 辞した職場からふたたび声あり。親しんだ上司から異郷に根ずく縁
- 《泰山木》さんの作品
- 赤紫蘇の山より這い出た青虫きょとん
- 褪せた恋知らずに咲けるあじさい花
- 青葡萄二千年を経ここにあり
- 嵐去り蝉ひそやかに鳴き始め
- 虚しさの擦り寄る梅雨寒シャンソン聞く
- 逝きし娘よ満月の光手届かじ
- 人がいる不思議は深く蒼き海
- 《桜草》さんの作品
- 湯けむりの月のあかりに青蛙 *(カエル飛ぶ)とどちらのが良いかでしたが・・
- 山間のゆりじゅうたん香りつつ
- 雨上がり高速道にキジ歩く
- 《三冬》さんの作品
- かるがものやんちゃな息子列はずれ *
- かるがもの母のまなざし子を守る
- どくだみ草手折られ踏まれ強き香よ
- 香を隠し薬効秘めたる毒だみ草
- 雨降りて川面のネオン夜の虹 *
- 海ひきて川の中州に亀昼寝
- 《われもこう》さんの作品
- ありがとうお蔭様ですお世話様
- 《鴨》さんの作品
- 梅雨雨や絹の足袋する午睡かな(梅雨は雨だから梅雨寒では?)
- 両足が絹の靴下履く午睡
- 梅雨雨の忍び足する午睡かな
- 方丈座雨のほかには在る無しや
- 降る雨は夢か現か方丈座
- 雨音の無に溶け込んで文月寺 *
- 宵宮の町屋燈りにいまむかし *
- 《冷奴》さんの作品
- 境内は笑いに満ちて石神楽
- 《桃古》さんの作品
- 夏草につわものの歌ききにけり
- 夏嵐過ぎし魚の頭かな *
- 蓮の花風に流れて鯉二匹
- ローライズ隠すも遅し白むくげ
- 白むくげ君の香りの中にいる
- 白むくげレエスの肩に手がかかる
- 白むくげ花心に蜂は入りにけり *
- 肌と肌ふるるすなはち白むくげ
- 白むくげ一輪散って果てしとか
- 《紗城》さんの作品
- いつだろう、確か私がフラれた日…
あなたが言った温もりのある言葉達
「愛とは、ゆっくり温かなものが心の中を流れるんだよ」
星が流れ、涙していた深夜…あなたに電話したら、
遠いところから車を飛ばして来てくれた。
「遅くなってゴメンネ」…そんなことどうでもいい、ありがとう。
我慢していた辛さが透明な血となって流れ出す。
…ゆっくり近ずき私を抱き寄せたあなた。
家族以外の人間が、こんなに温かな心を持っていることを、
あなたが教えてくれたんだよ…だから、だから。
どうか、神様私たちにお与えください、変えられるものは、変えてゆく勇気を…
ゆっくりゆっくり歩こうよ、幸せを運ぶそよ風のように… - 《ライラック》さんの作品
- 食欲に負けてゴミネットに捕獲され
- 助けよう 開けた逃げ道 無視をして 自力で逃げた 野生のプライド
- 雨にぬれ重い翼背負いなに思う *
- 母からの小包宛名が旧姓ね
- 顔合わせ息つく間もなしおしゃべり姉妹
- 出席者:
- 寿太郎、熊、おもと、泰山木
- 投稿者:
- 桜草、三冬、われもこう、鴨、冷奴、桃古、紗城、ライラック
ばおはい|第6回
