マジックアイ

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同調表示や音声・レベルインジケーターとして使われたマジックアイも忘れ去られようとしています。あの薄緑色の蛍光は懐かしい昔を思い出させてくれます。

 

EAM86 (Telefunken)

 

 管壁の蛍光面が円周方向に変化する珍しいタイプの短い9ピンMT管でインジケーター部に2極管が付いています。写真はTelefunken製でTelefunken Taschenbuch(1967)によると用途は一般的な同調及び変調度表示となっています。構造的には、蛍光面は20×10 mm曲面で、内部ヒーター配線が上部マイカの上で浮かせて行われている点と2極管のプレートがインジケーター部の三極管グリッド内に入っている点が変わっています。米国名は6GX8です。

EM87

  

 一般的なEM84/6GF7/6R-E13と同じピン接続で形も殆ど同じに見えますが、ヒーター電流が大きく(210mA→300mA)、シャープカットオフ特性で感度が良く(-22V→-10V)、表示中央部がオーバーラップ(-15V)することが違います。米国名は6HU6です。

 

EM800

 写真はTelefunken製で、EM87と同じく、EM84/6GF7/6R-E13と同じピン接続で形も殆ど同じに見えますが三角形のカソードは中央ではなく、箱形ターゲットの下部にあり、表示は蛍光面の最下部から上方向に変化する独特なものです。蛍光面は7×40 mm で蛍光は3-30mm変化します。

 

EMM801

 写真はTelefunken製で、EM84タイプの表示管が左右に2個入っています。蛍光面は20×40mmと大きいですが、光るのは(4×27mm)×2です。構造は非常に凝っていて、2つのユニットは菱形のカソードを共有し、蛍光面の逆側に上下に箱形グリッド内部にプレートを入れた構造の三極管部を配してあります。Telefunken Taschenbuch(1967)によると用途は電圧比較となっており、2つの表示の陰のばらつきの最大値は2 mm と規定されています。日本独自の6R-EE1(トーヨー)とはマイカの形までそっくりで6R-EE1の原型?と思えます

 

EMM803

 写真はLorenz(Standard Elektrik Lorenz AG)製です。Lorenzには独自の変わった球がたくさんありますがこれもその一つで、2ユニットですがEMM801とは全く違い、特性の異なったユニットが上下に配置されています。蛍光面は10×46 mm ですが、指示部は上のユニットが5×22 mm (0V - -15V)、下は5×5 mm (-1V - -4V)です。個々の三極管部はEM84とほぼ同じです。自社の特定のセット向けに作られたのではないでしょうか。

 

EM83

 写真は旧東ドイツのRFT(DDR - Röhrenwerke AG)製で、EM80と似た構造のユニットが左右にウサギの耳のように配置されています。構造はRFTらしくごつい感じで2つの三極管部と表示部の3つの独立したカソードが封入されており下部がかなり明るくなります。そのため黒色のスプレーシールドの帯で遮光しています。

 

6ME2 (岡谷)

 写真は岡谷無線(ロダン)製で、特性は6M-E5(6E5MT,6E5M)と同じですが、写真のようにカソード部をターゲット中央から偏心させてありEM80の様な効果を持たせてある珍しいものです。排気は管側面で行われおり、ベースのある6M-E5より全長が短くなっています。

 

2E5 (RCA)

 

6ME5(ナショナル、三菱), 6ME10(東芝)

 

次回に続く。

 

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平成10年6月28日  ペ−ジ制作:が−