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胎内や出産の時の記憶が子どもにはあるのか。産婦人科医が母親を通じて幼児79人から聞き取り調査をしたところ、「胎内」は53%、「出産時」は41%が記憶を口にしたという。
「包丁がおなかにささった」と話す帝王切開で生まれた男児もいた。
23日に札幌市で開かれる保団連医療研究集会で発表する。
調べたのは横浜市の池川クリニック院長の池川明さん(46)。調査は昨年8月から年末まで、来院者や保育園などの2〜7歳の幼児を対象にした。
それによると、胎内の記憶があったのは42人。内容は「暗い」「赤い」など明るさや色の表現が20人で最も多かった。2歳9カ月のころ、部屋の豆電球のあかりをさして「ママのおなかの中と同じ色」と話した5歳の男児もいた。
次いで多いのが、動いていた記憶(19人)。「ぐるぐる回っていた」「泳いでいた」など気持ちのよい自由な印象が目立つ。
出産時の記憶は32人にあった。一番多いのは「早く出たいと思った」「痛い」「落っこちる感じ」など感情を話す子は11人いて、「ママのがんばれという声が聞こえた」「みんなが『おいでおいで』と言った」と具体的なものもあった。
母親が「難産だった」と答えた7人の子は全員、記憶があり、「落ちる」「冷たい」などマイナスイメージだったという。
また、小学1年の男児は学校の作文で「あかあさんのおなかにいるときにほうちょうがささってきて、あしをつかまれておしりをたたかれた」と書いていた。「先生に聞きたいこと」がテーマ。「おかあさんはゆめでしょうといっています」と先生に問いかけていた。母親に聞くと、帝王切開で逆子だった。
こうした話を若い親にすると、子どもとの接し方が変わるという。池川さんは「出産後も子どもの声に耳を傾けるなど結びつきが強まるようです」と話す。
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